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令和6年度 1級 衛生設備 問題A No.37 を解説(2棟共用の文は平成27年度でも誤り)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.37】は、JISに規定する処理対象人員の算定式について適当でないものを1つ選ぶ問題です。令和6年度 1級 問題Aの最後の問にあたります。

この問題のポイント

誤りは選択肢1です。2棟の建築物で浄化槽を共用する場合の話です。

この文は、平成27年度にもそのまま出ています。「延べ面積の大きい方の建築用途の算定基準により算定する」という記述が、そのときも適当でないものとされています。

用途が違えば、1人あたりの汚水量も変わります。面積の大きい方に寄せてしまうと、小さい方の用途が無視されます。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢1

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(適当でない) 同じ文が平成27年度でも誤りとされています
2 ○(適当) 業務用厨房設備の有無で算定式が変わります
3 ○(適当) 病院はベッド数を使います。2つの年度に同じ内容があります
4 ○(適当) 学校は種類ごとに算定式が違います

選択肢1のポイント(ここが誤り)

この記述は、9年前にもそのまま出ています。

平成27年度 1級(学科試験)問題A【No.36】の選択肢4

「建築用途の異なる2棟の建築物で共用する浄化槽を設ける場合の処理対象人員は、延べ面積の大きい方の建築用途の算定基準により算定する」が、適当でないものとされています。令和6年度の選択肢1と一字一句同じ文です。ただしこの年度の解答は試験実施機関の公表分ではありません(下の参考資料を参照)。

同じ文が2つの年度で誤りとされています。この形の文が出てきたら、選ぶ側だと分かります。

ただし、正しい算定方法を述べた記述は見つかりませんでした。「では、どう算定するのか」を正面から書いた肢は、確認した年度には出てきません。

残る3つは、算定の入口となる数値が用途で変わることを示しています。

令和元年度 問題A【No.36】の選択肢2/令和3年度 問題A【No.36】の選択肢2(いずれも正しい肢)

「病院の処理対象人員は、ベッド数を用いて算定する」(令和元年度・同年度の公表正答は(4))
「病院・療養所・伝染病院」の算定単位は「ベッド数〔床〕」(令和3年度・同年度の公表正答は(3))

選択肢3の「ベッド数により算定する」は、この2つと合います。ただし選択肢3が付け加えている「業務用厨房設備等の有無」の部分は、確認した年度には出てきません。

建築用途 算定に使う数値 出てきた年度
病院・療養所・伝染病院ベッド数令和元年度・令和3年度(いずれも正しい肢)
事務所延べ面積+業務用厨房設備の有無令和5年度・令和元年度(いずれも正しい肢)
高等学校・大学定員平成27年度(正しい肢)

同じ「学校」でも、高等学校・大学は定員を使います。選択肢4が言う「種類によって算定式が違う」という向きと合います。

浄化槽の性能はBOD除去率とは?浄化槽の性能を定める施行令第32条の表で扱っています。

覚え方

  • 2棟共用で「延べ面積の大きい方の算定基準による」と書いてあったら誤りです。平成27年度・令和6年度とも選ぶ側でした
  • 病院はベッド数です。延べ面積ではありません
  • 事務所は延べ面積+業務用厨房設備の有無で定数が変わります
  • 高等学校・大学は定員です。学校でも種類で変わります
  • 用途が違えば1人あたりの汚水量も違うので、まとめて1つの基準にはできません

理解度チェック

Q.

建築用途の異なる2棟で共用する浄化槽の処理対象人員を、延べ面積の大きい方の建築用途の算定基準で算定してよいか。

できません。令和6年度の1級 問題A No.37の選択肢1と、平成27年度の同No.36の選択肢4が、一字一句同じ文で、どちらも適当でないものとされています。

Q.

病院の処理対象人員は、何を使って算定するか。

ベッド数です。令和元年度の1級 問題A No.36の選択肢2、令和3年度の同No.36の選択肢2が、いずれもベッド数を正しい肢としています。

Q.

高等学校・大学の処理対象人員は、何に定数を乗じて算定するか。

定員です。平成27年度の1級 問題A No.36の選択肢1が、この内容を正しい肢としています。同じ学校でも種類によって算定式が変わります。

> 衛生設備のほかの論点は衛生設備のカテゴリにまとめています

処理対象人員の算定基準はJISで定められており、改正されることがあります。ここでの正誤は試験の公表正答によるものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問題A【No.37】=(1))。
  • 平成27年度 1級(学科試験)問題A【No.36】の選択肢4について。
  • 同センター「令和元年度 1級管工事施工管理技術検定 学科試験 試験問題A」問題A【No.36】(公表正答(4))の選択肢2、および「令和3年度」同No.36(公表正答(3))の選択肢2。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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