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令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.60を解説、電路に着せる防具

令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.60は、低圧活線近接作業に関する記述の空欄に当てはまる語句の組合せとして、「労働安全衛生法」上で適当なものを選ぶ問題です。アに感電か漏電、イに短絡接地器具か絶縁用防具が入ります。

この問題のポイント

この問題は、充電電路に装着するものは何かを問うものです。人に着せるものと、電路に着せるものが分かれています。

問題文には「当該充電電路に イ を装着しなければならない」とあります。装着する相手が電路なので、人が身につける保護具ではありません。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(適当なもの)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 ア/イ
1 誤り 感電/短絡接地器具 → イが違う
2 誤り 漏電/短絡接地器具 → 両方違う
3 正しい 感電/絶縁用防具
4 誤り 漏電/絶縁用防具 → アが違う

適当なのは選択肢3です。

選択肢3のポイント(ここが答え)

問題文は、規則の条文をそのまま引いたものです。

労働安全衛生規則 第347条第1項(低圧活線近接作業)

事業者は、低圧の充電電路に近接する場所で電路又はその支持物の敷設、点検、修理、塗装等の電気工事の作業を行なう場合において、当該作業に従事する労働者が当該充電電路に接触することにより感電の危険が生ずるおそれのあるときは、当該充電電路に絶縁用防具を装着しなければならない。
ただし、当該作業に従事する労働者に絶縁用保護具を着用させて作業を行なう場合において、当該絶縁用保護具を着用する身体の部分以外の部分が当該充電電路に接触するおそれのないときは、この限りでない。

アは感電、イは絶縁用防具です。

アについて、漏電は電気が本来の道筋から漏れることで、人が電路に触れて電気が体を通る現象は感電です。作業者が充電電路に接触することで生じる危険なので、感電が入ります。

イを見分ける手がかりは、「充電電路に装着する」という書き方です。3つの器具の使い分けは次のとおりです。

器具 どこに 何のために
絶縁用防具 電路に装着 電路の側を覆って触れられないようにする
絶縁用保護具 人が着用 ゴム手袋など、身につけて身を守る
短絡接地器具 停電した電路に 誤って送電されても感電しないよう接地する

「防具は電路に装着、保護具は人が着用」と対にして覚えます。条文のただし書きも、この2つを言い分けています。防具を付けない代わりに労働者へ保護具を着用させてもよい、という書き方です。

短絡接地器具は停電作業で使うものです。活線に近接する作業では電気が流れているので、接地する器具は出てきません。

高圧の場合は、同じ規則の第341条・第342条で別に定められています。第341条では労働者に絶縁用保護具を着用させ、かつ充電電路に絶縁用防具を装着するという組合せが出てきます。

覚え方

  • 絶縁用防具は電路に装着、絶縁用保護具は人が着用
  • 接触して電気が体を通るのは感電。漏電は電気が漏れること
  • 短絡接地器具は停電作業で使う。活線の作業では出てこない

理解度チェック

Q.

低圧の充電電路に近接する作業で、充電電路に装着するものは何か。

絶縁用防具です。電路の側を覆って、労働者が触れても感電しないようにします。

Q.

絶縁用防具と絶縁用保護具の違いは何か。

防具は電路に装着するもの、保護具は人が着用するものです。条文では、防具を装着する代わりに保護具を着用させる方法も認められています。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第347条、第341条 e-Gov法令検索
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