令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.50は、有線電気通信設備の線路について、「有線電気通信法」上で誤っているものを選ぶ問題です。線路の最大電圧・低圧強電流電線との離隔・地中の離隔・絶縁抵抗の4点が並びます。
この問題は、絶縁抵抗の値を数値で覚えているかを問うものです。過去問では同じ形の肢が別の数値で出て、やはり誤りとされています。
引っかけの核心は、選択肢4が1MΩより小さい値で「良好とした」としている点です。この形の肢は繰り返し出ています。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(誤っているもの)
> この論点をやさしく解説:有線電気通信設備の数値とは?絶縁抵抗・接地抵抗・離隔距離の基準
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 通信回線の線路の最大電圧は100V |
| 2 | 正しい | 低圧の屋内強電流電線とは10cm以上 |
| 3 | 正しい | 高圧の地中強電流電線とは30cm以上 |
| 4 | 誤り | 0.4MΩでは良好とはいえない |
誤っているのは選択肢4です。
同じ形の肢が、平成28年度に別の数値で出て誤りとされています。
平成28年度(後期)2級 学科試験 No.44 選択肢4(正答は選択肢4)
屋内電線(通信線)と大地間の絶縁抵抗を直流100Vの絶縁抵抗計で測定した結果,0.1MΩであったので良好とした。
この年は0.1MΩで誤りとされました。令和7年度は0.4MΩに変えてありますが、どちらも足りません。数値を少し大きくして「今度はよいのでは」と思わせる作りです。
残る3つは、過去問で正しい肢として確かめられます。
平成28年度(後期)2級 学科試験 No.44 選択肢3(正しい肢)
屋内電線(通信線)が低圧の屋内強電流電線と交差するので,離隔距離を10cm以上とした。
低圧の屋内強電流電線とは10cm以上離します。令和7年度の選択肢2はここで確定します。
地中の離隔距離は、令和2年度に数値を答えさせる形で出ています。
令和2年度(後期)2級 学科試験 No.44(正答は選択肢1=30cm)
「地中電線(通信線)と6.6kVの地中強電流電線との離隔距離が 以下となるので,その間に堅ろうかつ耐火性の隔壁を設けた。」
1.30cm 2.40cm 3.50cm 4.60cm
30cm以下になるときに隔壁が要る、という定めです。裏を返せば、30cm以上離してあれば隔壁は不要なので、令和7年度の選択肢3は正しい記述です。
数値をまとめます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 通信回線の線路の最大電圧 | 100V |
| 屋内電線と低圧の屋内強電流電線の離隔 | 10cm以上 |
| 地中電線と高圧の地中強電流電線の離隔 | 30cm以上 |
| 屋内電線と大地間の絶縁抵抗 | 1MΩ以上 |
屋内電線(通信線)と大地間の絶縁抵抗はいくら以上必要か。
1MΩ以上です。0.1MΩや0.4MΩでは足りず、良好とはいえません。
地中電線(通信線)と高圧の地中強電流電線の離隔距離はいくら以上か。
30cm以上です。30cm以下になる場合は、その間に堅ろうかつ耐火性の隔壁を設けます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月