令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.24は、湿気の多い場所に低圧屋内配線を施設する工事として、「電気設備の技術基準とその解釈」上で誤っているものを選ぶ問題です。金属ダクト工事・合成樹脂管工事・ケーブル工事・金属可とう電線管工事の4つが並びます。
この問題は、施設場所によって使える工事が限られることを問うものです。電線を包む形が閉じているかどうかで線が引かれます。
引っかけの核心は、選択肢1の金属ダクト工事です。ダクトや線ぴのように上に開口部を持つものは、湿気の多い場所に施設できません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っているもの)
> この論点をやさしく解説:金属管配線とは?施工で確認する項目と接地工事の種別を整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 誤り | 金属ダクト工事は湿気の多い場所には施設できない |
| 2 | 正しい | 合成樹脂管工事は施設できる |
| 3 | 正しい | ケーブル工事は施設できる |
| 4 | 正しい | 金属可とう電線管工事は施設できる |
誤っているのは選択肢1です。
同じ設問が令和2年度にも出ており、そちらでは金属線ぴ工事が誤りとされました。
令和2年度(後期)2級 学科試験 No.27(正答は選択肢3)
湿気の多い場所に低圧屋内配線を施設する工事として,「電気設備の技術基準とその解釈」上,誤っているものはどれか。
1.合成樹脂管工事 2.金属管工事 3.金属線ぴ工事 4.ケーブル工事
この年に不適当とされたのは金属線ぴ工事で、合成樹脂管・金属管・ケーブルは正しい肢として残りました。令和7年度の選択肢2と選択肢3はここで確定します。
金属線ぴが施設できないことは、令和1年度にも出ています。
令和1年度(前期)2級 学科試験 No.23(正答は選択肢3)
3.湿気の多い場所又は水気のある場所 金属線ぴ工事
4.湿気の多い場所又は水気のある場所 金属管工事
選択肢3が不適当で、選択肢4は正しい肢です。金属線ぴは2度とも湿気の多い場所で誤りとされ、金属管は2度とも正しいという結果になっています。
令和7年度は、この「線ぴ」の枠に金属ダクトが入った形です。線ぴもダクトも、上に開口部があってふたを載せる構造で、中に水気が入り込むのを完全には防げません。だから乾燥した場所に限られます。
いっぽう使える3つは、いずれも電線のまわりが閉じている形です。
「管とケーブルは湿気に強い、ダクトと線ぴは乾燥した場所だけ」と2つに分けておけば、この設問はどの年でも通せます。
湿気の多い場所に金属ダクト工事を施設できるか。
できません。金属線ぴ工事も同じく施設できません。どちらも上に開口部があってふたを載せる構造だからです。
湿気の多い場所に施設できる工事を4つ挙げよ。
合成樹脂管工事・金属管工事・金属可とう電線管工事・ケーブル工事です。いずれも電線のまわりが閉じています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月