令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.21は、定格電流200Aの過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から、分岐幹線の長さ8mの箇所に過電流遮断器を設ける場合の、分岐幹線の許容電流の最小値を求める問題です。
この問題は、分岐点からの長さで3段に分かれる規定を覚えているかを問うものです。長さが短いほど、細い電線でも認められます。
分かれ目は3mと8mです。今回は8mちょうどなので、どちらの段に入るかを間違えないようにします。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(70A)
> この論点をやさしく解説:分岐回路の電線の太さは何で決まるのか?過電流遮断器の定格電流ごとの最小サイズ
| 選択肢 | 許容電流 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 50A | 200Aの25%。基準に足りない |
| 2 | 70A | 200Aの35%。8m以下の基準に一致 |
| 3 | 90A | 基準は満たすが最小値ではない |
| 4 | 110A | 55%を超えるが最小値ではない |
正しいのは選択肢2です。
分岐幹線の許容電流は、分岐点からの長さで3段に分かれます。
| 分岐点からの長さ | 必要な許容電流 |
|---|---|
| 3m以下 | 制限なし |
| 3m超8m以下 | 幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上 |
| 8m超 | 同じく55%以上 |
今回は8mちょうどなので「3m超8m以下」の段に入ります。
必要な許容電流
200A×0.35=70A
8mを「8m超」と読んで55%(110A)を選ばないことが大切です。条文は「8mを超える場合」と書かれているので、8mちょうどは35%の段です。
過去問には、この境目を確かめられる問題があります。
平成25年度 1級 学科試験 No.31(正答は選択肢4)
定格電流150Aの幹線保護用過電流遮断器から分岐する場合の、分岐幹線の長さと許容電流の組合せ
1.5m/30A 2.7m/50A 3.9m/70A 4.11m/90A
それぞれ確かめます。
1.5m → 3m超8m以下なので35%=150×0.35=52.5A必要。30Aでは不足
2.7m → 同じく52.5A必要。50Aでは不足
3.9m → 8m超なので55%=150×0.55=82.5A必要。70Aでは不足
4.11m → 82.5A必要。90Aなので足りる
正答が4になることで、35%と55%の2つの数値と、8mという境目が同時に確かめられます。
長さが短いほど条件がゆるいのは、短ければ事故が起きる区間も短く、危険が小さいと考えられるためです。3m以下なら許容電流の制限そのものがありません。
分岐幹線の許容電流は、長さでどう分かれるか。
3m以下は制限なし、3m超8m以下は幹線の過電流遮断器の定格の35%以上、8m超は55%以上です。
200Aの幹線から8mの箇所に分岐する場合、必要な許容電流は。
70Aです。8mちょうどは「3m超8m以下」なので35%となり、200×0.35=70Aとなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月