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令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.8を解説、分母で見分ける

令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.8は、「最大需要電力〔kW〕÷設備容量〔kW〕×100〔%〕」で求められる配電系統の用語を選ぶ問題です。需要率・不等率・負荷率・利用率の4つが並びます。

この問題のポイント

この問題は、似た名前の指標を式の分母で見分けられるかを問うものです。分子はどれも需要電力に関わる量なので、分母を見るのが確実です。

与えられた式の分母は設備容量です。設備容量を分母に取る指標は1つしかありません。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(需要率)

各選択肢の正誤

選択肢 式との対応 その指標の式
1 該当する 最大需要電力/設備容量
2 該当しない 各需要家の最大需要電力の総和/合成最大需要電力
3 該当しない 平均需要電力/最大需要電力
4 該当しない 設備の使われ具合を表す別の指標

正しいのは選択肢1です。

選択肢1のポイント(ここが答え)

ほかの2つの指標も、過去に式を示す形で出ています。

平成30年度(前期)2級 学科試験 No.10(正答は選択肢3=負荷率)

期間中の負荷の平均需要電力〔kW〕
────────────────── ×100〔%〕
期間中の負荷の最大需要電力〔kW〕

令和5年度(前期)2級 第一次検定 No.10(正答は選択肢2=不等率)

各需要家の最大需要電力の総和〔kW〕
──────────────────
その系統の合成最大需要電力〔kW〕

3つを並べると、分母がすべて違うことが分かります。

指標 分子 分母
需要率 最大需要電力 設備容量
負荷率 平均需要電力 最大需要電力
不等率 各需要家の最大需要電力の総和 合成最大需要電力

設備容量が出てきたら需要率と押さえておけば、この設問は分母を見るだけで解けます。

それぞれが何を表しているかも見ておきます。

  • 需要率 設けた設備のうち、実際に使われた割合の最大値。設備をすべて同時に使うことはないので、ふつうは100%より小さい
  • 負荷率 最大に対する平均の割合。使い方のむらが小さいほど高い
  • 不等率 各需要家のピークが重なっているかどうか。ピークの時刻がずれているほど1より大きくなる

不等率だけは1以上の値になる点が特徴です。各需要家のピークがばらけていれば、その総和は系統全体のピークより大きくなります。

覚え方

  • 分母で見分ける。設備容量なら需要率
  • 最大需要電力が分母なら負荷率、合成最大需要電力が分母なら不等率
  • 不等率だけは1以上の値になる

理解度チェック

Q.

需要率の式は。

最大需要電力〔kW〕÷設備容量〔kW〕×100〔%〕です。分母が設備容量なのが需要率の特徴です。

Q.

不等率が1以上になるのはなぜか。

各需要家のピークの時刻がずれているためです。ばらけているほど、各需要家の最大需要電力の総和が系統の合成最大需要電力より大きくなります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度 2級電気工事施工管理技術検定 学科試験(前期)問題」No.10「同 正答肢」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」No.10「同 正答肢」
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