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令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 No.6を解説、周波数は発電所

令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.6は、電力系統における変電所の役割について、最も不適当なものを選ぶ問題です。電力の流れの調整・供給電圧の調整・周波数の制御・事故の波及防止の4点が並びます。

この問題のポイント

この問題は、変電所と発電所の受け持ちの違いを問うものです。変電所は電気を作らないので、作る量に関わる調整はできません。

引っかけの核心は、選択肢3の「出力制御する」です。出力を変えられるのは発電機であって、変電所ではありません。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当なもの)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 正しい 電力の流れを調整する
2 正しい 負荷変動に対し供給電圧を一定に保つ
3 誤り 周波数のための出力制御は発電所の仕事
4 正しい 事故点を切り離して波及を防ぐ

最も不適当なのは選択肢3です。

選択肢3のポイント(ここが答え)

同じ論点が、令和5年度に言い方を変えて出ています。

令和5年度(前期)2級 第一次検定 No.9 選択肢4(正答は選択肢4)

需要変動に応じ系統周波数を一定に保つため,出力調整を行う。

この肢が不適当とされました。「周波数を一定に保つための出力調整」は、変電所の役割ではありません。令和7年度の選択肢3は、これを「出力制御する」と言い換えたものです。

理由は単純で、変電所には電気を作る設備が無いからです。系統の周波数は、発電した量と使われる量の釣り合いで決まります。使う量が増えれば周波数は下がり、減れば上がります。これを一定に保つには、発電機の出力を増減させるしかありません。

同じ令和5年度の設問には、正しい肢も並んでいます。

令和5年度(前期)2級 第一次検定 No.9 選択肢1〜3(いずれも正しい肢)

1.送配電電圧の昇圧又は降圧を行う。
2.電力を有効に利用できるよう電力の流れを調整する。
3.事故点を検出し,系統から切り離して事故の波及を防ぐ。

選択肢2と選択肢3が、令和7年度の選択肢1・選択肢4にそのまま対応します。この設問は、正しい3つを変えずに、誤りの1つを言い換えて出してくる形です。

変電所と発電所の受け持ちを整理します。

場所 できること
変電所 電圧の昇圧・降圧、電圧の調整、電力の流れの調整、事故の切り離し
発電所 発電量の増減による周波数の調整

電圧は変電所、周波数は発電所と対で覚えます。選択肢2の「供給電圧を一定にする」は変電所の役割なので正しく、選択肢3の「周波数のための出力制御」は誤りになります。

覚え方

  • 電圧の調整は変電所、周波数の調整は発電所
  • 変電所は電気を作らないので、出力制御はできない
  • 変電所の役割=昇降圧・電圧調整・潮流調整・事故の切り離し

理解度チェック

Q.

系統の周波数を一定に保つのは、どこの役割か。

発電所です。周波数は発電量と需要の釣り合いで決まるため、発電機の出力を増減させて調整します。

Q.

変電所ができる調整は何か。

電圧の昇圧・降圧と供給電圧の調整、電力の流れの調整です。あわせて事故点を切り離して波及を防ぎます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問題」「同 正答肢」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」No.9「同 正答肢」
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