令和7年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.5は、「コンクリートで築造され、水圧などの外力を主に両岸の岩盤で支える構造で、両岸の幅が狭く岩盤が強固な場所に造られる。」に該当するダムの形式を選ぶ問題です。重力式・アース・アーチ式・ロックフィルの4つが並びます。
この問題は、ダムの形式を何で水圧を支えるかで分けられるかを問うものです。自分の重さで支えるか、両岸に押しつけて支えるかが分かれ目です。
記述にある「主に両岸の岩盤で支える」が手がかりです。力を横へ逃がす形はアーチしかありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も適当なもの)
| 選択肢 | 記述との対応 | その形式の特徴 |
|---|---|---|
| 1 | 該当しない | 重力式はコンクリートの自重で支える |
| 2 | 該当しない | アースダムは土を盛って造る |
| 3 | 該当する | アーチ式は両岸の岩盤で支える |
| 4 | 該当しない | ロックフィルダムは岩石を積んで造る |
最も適当なのは選択肢3です。
記述の3つの要素が、すべてアーチ式ダムを指しています。
アーチ式ダムは、上から見ると上流側へ弓なりに曲がった形をしています。水圧を受けると、その力がアーチに沿って両岸へ流れます。橋のアーチが荷重を両端の支点へ伝えるのと同じ仕組みです。
力を岩盤に受け止めてもらえるので、堤体を薄くでき、使うコンクリートの量が少なくて済みます。そのかわり、両岸の岩盤が弱ければ造れません。記述の「岩盤が強固な場所に造られる」はこの制約を表しています。
4つの形式を、材料と支え方で整理します。
| 形式 | 材料 | 水圧の支え方 |
|---|---|---|
| 重力式ダム | コンクリート | 堤体の自重で支える。底が広い断面になる |
| アーチ式ダム | コンクリート | 両岸の岩盤で支える。堤体は薄い |
| アースダム | 土 | 盛り上げた土の重さで支える |
| ロックフィルダム | 岩石 | 積み上げた岩石の重さで支える |
コンクリート製の2つのうち、自重で支えるのが重力式、両岸で支えるのがアーチ式です。この1点だけで、記述がどちらを指しているかが決まります。
アーチ式ダムが両岸の幅の狭い場所に造られるのはなぜか。
水圧をアーチに沿って両岸の岩盤へ伝えて支えるためです。力を受け止める強固な岩盤が両岸に必要になります。
重力式ダムとアーチ式ダムの違いは何か。
水圧の支え方です。重力式は堤体の自重で、アーチ式は両岸の岩盤で支えます。どちらもコンクリート製です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月