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令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.60を解説、50人の線

令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.60は、建設業における安全管理者に関する記述として、労働安全衛生法上、誤っているものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、安全管理者を選任する事業場の規模を分かっているかを問うものです。安全管理者が要るのは常時50人以上の労働者を使用する事業場です。

選択肢2は「10人以上50人未満」と、条文に無い範囲を作っています。

正解:選択肢2(10人以上50人未満に安全管理者)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 選任事由の発生から14日以内 期限どおり。正しい
2 10人以上50人未満に選任 常時50人以上の事業場。誤り
3 所轄労働基準監督署長へ報告書 提出先どおり。正しい
4 危険防止の技術的事項を管理 職務のとおり。正しい

誤っているのは選択肢2です。

選択肢2のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、「10人以上50人未満」という範囲が、いかにも中規模の事業場向けの規定に見えるところです。条文にこの区切りはありません。

労働安全衛生法施行令 第3条(安全管理者を選任すべき事業場)

法第十一条第一項の政令で定める業種及び規模の事業場は、前条第一号又は第二号に掲げる業種の事業場で、常時五十人以上の労働者を使用するものとする。

境目は50人です。50人未満の事業場では、安全管理者を選任する義務はありません。

50人という線は、いくつもの役で共通しています。

選任するもの 規模(建設業の事業場)
安全管理者 常時50人以上
衛生管理者 常時50人以上
産業医 常時50人以上
安全衛生推進者 常時10人以上50人未満
総括安全衛生管理者 常時100人以上

「10人以上50人未満」に置くのは安全衛生推進者です。選択肢2は、この規模の数字を安全管理者に当てはめています。設問はこの取り違えを狙っています。

選択肢1の14日以内は、選任の期限です。安全管理者・衛生管理者・産業医のいずれも同じです。

手続 内容
選任の期限 選任すべき事由が発生した日から14日以内
選任後の手続 遅滞なく、所轄労働基準監督署長へ報告書を提出

選択肢4の職務は、労働者の危険を防止するための措置に関する技術的事項を管理することです。衛生管理者が「健康障害を防止するための措置」を担うのと対になっています。

管理者 管理する技術的事項
安全管理者 労働者の危険を防止するための措置
衛生管理者 労働者の健康障害を防止するための措置

覚え方

  • 安全管理者・衛生管理者・産業医は常時50人以上
  • 「10人以上50人未満」に置くのは安全衛生推進者
  • 選任は14日以内、選任したら遅滞なく労働基準監督署長へ報告

理解度チェック

Q.

安全管理者を選任すべき事業場の規模は。

常時50人以上の労働者を使用する事業場です。衛生管理者・産業医も同じ規模です。

Q.

常時10人以上50人未満の事業場に置くのは。

安全衛生推進者です。安全管理者ではありません。

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