令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.43は、低圧の屋内配線工事や接地工事における測定器の使用に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、クランプ式電流計が何を測っているかを分かっているかを問うものです。クランプは挟んだ電線の電流の合計を読みます。
三相を全部まとめて挟むと合計がゼロになり、負荷電流は読めません。
正解:選択肢3(全相一括してクランプで測定)
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| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 相順の確認に検相器 | 用途どおり。適当 |
| 2 | 充電状態の確認に検電器 | 用途どおり。適当 |
| 3 | 全相一括でクランプ測定 | 合計がゼロになる。不適当 |
| 4 | E・S・Hを一直線に打つ | 接地抵抗計の正しい使い方。適当 |
不適当なのは選択肢3です。
引っかけの核心は、全相まとめて挟むこと自体は実際にやる作業で、それが漏電の測定だというところです。目的が違います。
| 挟み方 | 読める値 | 何を測るか |
|---|---|---|
| 1相だけ挟む | その相の電流 | 負荷電流 |
| 全相まとめて挟む | ほぼゼロ | 漏れ電流(ゼロにならない分が漏電) |
三相の電流は、正常なら行きと帰りが釣り合っていてベクトルの和がゼロになります。だから全部まとめて挟むと、指示はほぼゼロです。
ゼロにならない分があれば、それはどこかから大地へ流れ出ている電流=漏れ電流です。この原理は零相変流器(ZCT)と同じです。
負荷電流を知りたいなら、1相ずつ挟んで読みます。三相のバランスを確かめるときは、R相・S相・T相を順に測って比べます。
他の測定器の用途も整理しておきます。
| 測定器 | 用途 |
|---|---|
| 検相器 | 三相の相順(R-S-T の並び)を確認する。電動機の回転方向に関わる |
| 検電器 | 電路が充電されているかを確認する。停電作業の前に必ず使う |
| 絶縁抵抗計 | 電路と大地の間の絶縁を測る。停電させて測る |
| 接地抵抗計 | 接地極の抵抗を測る。補助極を打ち込む |
選択肢4の接地抵抗計は、E(接地極)・S(P)・H(C)の3つの電極を使います。
| 電極 | 役割と位置 |
|---|---|
| E | 測りたい接地極そのもの |
| S(P) | 電圧用の補助極。Eから約10m |
| H(C) | 電流用の補助極。Eから約20m |
3つを一直線に、ほぼ等間隔で打ち込むのが正しい使い方です。近すぎたり一直線でなかったりすると、正しい値が出ません。
クランプ式電流計で全相まとめて挟むと何が測れるか。
漏れ電流です。正常なら和がゼロになるため、ゼロにならない分が大地へ流れ出ている電流になります。
接地抵抗計の補助極はどう打つか。
接地極Eから一直線に、S(P)を約10m、H(C)を約20mの位置に打ち込みます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月