令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.36は、自動火災報知設備の配線用図記号と名称の組合せとして、日本産業規格(JIS)上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、半円形の記号が何を指すかを分かっているかを問うものです。半円形は差動式スポット型感知器の記号です。
選択肢1は、この記号に定温式スポット型感知器という名前を付けています。
正解:選択肢1(半円形=定温式スポット型感知器)
> この論点をやさしく解説:感知器の定義とは?差動式・定温式・イオン化式・光電式の違いを整理
| 選択肢 | 図記号の形 | 付いている名称 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 半円形 | 定温式スポット型 | 差動式スポット型。誤り |
| 2 | 四角にS | 煙感知器 | Sはsmoke。正しい |
| 3 | 円にP | P型発信機 | 正しい |
| 4 | 円にB | 警報ベル | Bはbell。正しい |
誤っているのは選択肢1です。
引っかけの核心は、差動式と定温式がどちらも熱を感知する器具で、名前が入れ替わっても違和感が出にくいところです。
同じ図記号が、令和2年度(後期)No.39でも出ています。そこでは肢の置き方が逆になっています。
| 出題 | 半円形の記号 | 四角にSの記号 |
|---|---|---|
| 令和2年度(後期)No.39 | 差動式(正しい肢) | 定温式(正答2=誤り) |
| 令和6年度(前期)No.36 | 定温式(正答1=誤り) | 煙感知器(正しい肢) |
2つを並べると、半円形=差動式、四角にS=煙感知器で確定します。
自動火災報知設備の主な図記号は次のとおりです。
| 図記号 | 名称 |
|---|---|
| 半円形 | 差動式スポット型感知器 |
| 円に横線 | 定温式スポット型感知器 |
| 四角にS | 煙感知器 |
| 円にP | P型発信機 |
| 円にB | 警報ベル |
| 円に○ | 表示灯 |
アルファベットが入っているものは英語の頭文字なので覚えやすくなります。S=smoke(煙)、P=P型発信機、B=bell(ベル)です。
感知器の中身の違いも押さえておきます。
| 感知器 | 何を感知するか |
|---|---|
| 差動式スポット型 | 周囲の温度の上昇率が一定以上になったとき |
| 定温式スポット型 | 周囲の温度が一定の値以上になったとき |
| 煙感知器 | 煙の濃度が一定以上になったとき |
差動式は「上がり方」、定温式は「その値」を見ます。厨房やボイラー室のように平常時から温度が高い場所では、差動式だと誤報が出るので定温式を使います。
半円形の図記号は何を表すか。
差動式スポット型感知器です。定温式ではありません。
差動式と定温式の違いは。
差動式は温度の上昇率が一定以上になったとき、定温式は温度が一定の値以上になったときに動作します。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月