令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.24は、需要場所に施設する地中電線路に関する記述として、電気設備の技術基準とその解釈上、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、地中電線路に使える電線を分かっているかを問うものです。地中電線路にはケーブルを使わなければなりません。
耐熱ビニル電線(HIV)は絶縁電線であって、ケーブルではありません。
正解:選択肢1(管路式にHIVを使用)
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| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 管路式にHIVを使用 | ケーブルを使う。不適当 |
| 2 | 低圧と高圧の離隔15cm以上 | 基準どおり。適当 |
| 3 | 低圧と弱電流電線の離隔30cm以上 | 基準どおり。適当 |
| 4 | ハンドホール内の支持金物にD種を省略 | 省略が認められている。適当 |
不適当なのは選択肢1です。
引っかけの核心は、HIVが屋内では広く使われる電線なので、地中でも使えそうに見えるところです。絶縁電線とケーブルは別物です。
| 種類 | 構造 | 例 |
|---|---|---|
| 絶縁電線 | 導体+絶縁体 | IV、HIV、OW、DV |
| ケーブル | 導体+絶縁体+外装(シース) | CV、VVF、VVR、CVT |
違いは外装(シース)があるかどうかです。地中は水や土に触れ、機械的な力も受けます。絶縁体だけでは守りきれないので、外装のあるケーブルが要ります。
地中電線路の施設方式は3つあります。
| 方式 | やり方と埋設深さ |
|---|---|
| 管路式 | 管を埋めて中にケーブルを通す。あとから引き替えられる |
| 直接埋設式 | 溝を掘って直接埋める。車両等の圧力を受ける場所は1.2m以上、その他は0.6m以上 |
| 暗きょ式 | 洞道やトラフの中に収める。多条数に向く |
どの方式でもケーブルを使う点は同じです。埋設深さの数字が問われるのは直接埋設式だけです。
選択肢2と3の離隔距離は、相手によって変わります。
| 組合せ | 離隔距離 |
|---|---|
| 低圧地中電線と高圧地中電線 | 15cm以上 |
| 低圧・高圧と特別高圧地中電線 | 30cm以上 |
| 低圧・高圧と弱電流電線等 | 30cm以上 |
| 特別高圧と弱電流電線等 | 60cm以上 |
電圧が高い相手ほど、また弱電流電線が相手のときほど広く取ります。電力線どうしの15cmが一番狭いと覚えておくと整理しやすくなります。
地中電線路にHIVを使えるか。
使えません。地中電線路にはケーブルを使用します。HIVは外装のない絶縁電線です。
直接埋設式の埋設深さは。
車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所は1.2m以上、その他の場所は0.6m以上です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月