令和6年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.26は、防火対象物に設置する非常ベルに関する記述として、消防法上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、非常ベルがどの区分に入るかを分かっているかを問うものです。非常ベルは音で火災を知らせる設備なので、警報設備です。
誤りの肢は、これを避難設備だと書いています。
正解:選択肢1(非常ベルは避難設備である)
> この論点をやさしく解説:非常電源の容量とは?設備ごとの分数を条文の引き先で整理
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 避難設備である | 警報設備。誤り |
| 2 | 非常電源を附置 | 停電時も鳴らす必要がある。正しい |
| 3 | 自火報の有効範囲内は省略可 | 地区音響装置が兼ねる。正しい |
| 4 | 全区域に有効かつすみやかに報知 | 設置の目的そのもの。正しい |
誤っているのは選択肢1です。
消防用設備等の区分をもう一度並べます。
| 区分 | 目的 | 主なもの |
|---|---|---|
| 消火設備 | 消す | 消火器、屋内消火栓、スプリンクラー |
| 警報設備 | 知らせる | 自動火災報知設備、非常ベル、自動式サイレン、放送設備、漏電火災警報器 |
| 避難設備 | 逃げる | 避難はしご、救助袋、誘導灯・誘導標識 |
非常ベルは、非常警報設備の1つです。ボタンを押すとベルが鳴り、建物にいる人に火災を知らせます。音で知らせるのが役目なので警報設備です。
避難設備は、実際に逃げるために使うものです。避難はしごや救助袋のように降りるための器具と、誘導灯・誘導標識のように逃げる方向を示すものが入ります。
非常ベルは音を出すだけで、逃げる手助けそのものはしません。「知らせる」と「逃げる」を区別するのがこの問題の軸です。
選択肢3の「自動火災報知設備の有効範囲内は設置しなくてもよい」は、役目が重なるからです。自動火災報知設備には地区音響装置(ベルやサイレン)が付いていて、火災を検出すると自動的に鳴ります。同じ場所に非常ベルを重ねて設置する必要はありません。
選択肢2の非常電源は、火災で停電しても鳴らなければ意味がないためです。前の問題(No.25)で扱った自動火災報知設備と同じ考え方です。
非常ベルはどの区分の設備か。
警報設備です。非常警報設備の1つで、音で火災を知らせます。
自動火災報知設備の有効範囲内で非常ベルを省略できるのはなぜか。
自動火災報知設備の地区音響装置が火災を検出して自動的に鳴るので、役目が重なるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月