令和6年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.27は、建物の入退室管理設備に用いる機器として、最も関係のないものを選ぶ問題です。
この問題は、入退室管理が何をする設備かを分かっているかを問うものです。やっているのは通そうとしている人が誰かを確かめることです。
選択肢のうち3つは本人確認の手段で、1つだけ別のことをする機器です。
正解:選択肢1(音声誘導装置)
| 選択肢 | 機器 | 何をするか |
|---|---|---|
| 1 | 音声誘導装置 | 音で場所や方向を知らせる。本人確認をしない |
| 2 | ICカードリーダ | 持っているもので確認する |
| 3 | 暗証番号入力装置 | 知っていることで確認する |
| 4 | バイオメトリックス照合装置 | 体の特徴で確認する |
最も関係がないのは選択肢1です。
入退室管理は、扉の前に来た人が入ってよい人かどうかを判定して、錠を解く設備です。判定の材料は3つに分類できます。
本人確認の3要素
① 持っているもの … ICカード、鍵 → ICカードリーダ
② 知っていること … 暗証番号、パスワード → 暗証番号入力装置
③ その人自身 … 指紋、静脈、虹彩、顔 → バイオメトリックス照合装置
選択肢2・3・4が、この3つにきれいに対応しています。3つの要素を組み合わせるほど確実になるので、実際の設備ではカードと暗証番号を両方求めるといった使い方もします。
音声誘導装置は、視覚に障害のある人へ音で場所や方向を知らせる装置です。誰が来たかを判定する機能はありません。バリアフリー設備であって、防犯の設備ではありません。
「音声」という言葉から声で本人確認する装置を連想しそうになりますが、それなら声紋認証と呼ばれ、バイオメトリックスの一種になります。音声誘導は誘導するための装置で、まったく別のものです。
この形の問題は、3つの共通点を先に見つけて、そこから外れる1つを探すのが解き方です。ここでは「本人確認の手段」という共通点が2・3・4にあり、1だけがそこに入りません。
入退室管理設備における本人確認の3要素は何か。
持っているもの(ICカードなど)、知っていること(暗証番号など)、その人自身(指紋や静脈など)です。
音声誘導装置は何のための装置か。
視覚に障害のある人へ音で場所や方向を知らせるバリアフリー設備です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月