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令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.48を解説、据付けは上部の後

令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.48は、屋外変電所の施工に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、上下作業を避けるという原則を守れているかを問うものです。引っかけの核心は、上で作業しているうちに下へ機器を据え付けている点にあります

上から物が落ちてきます。

正解:選択肢3

> この論点をやさしく解説:屋外変電所の施工とは?機器ごとの役割と据付けの順序を整理

> この論点をやさしく解説:変電所の機器の役割とは?変圧器・電力用コンデンサ・遮断器の違いを整理

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 適当 引込口・引出口の近くに避雷器を付けて雷サージから守る
2 適当 遮断器の両側に接地開閉器を付けて点検時に安全を確保する
3 不適当 据付けは上部作業が終わってから行う
4 適当 大型機器には強度の大きい埋込アンカを使う

最も不適当なのは選択肢3です。

選択肢3のポイント(ここが答え)

屋外変電所では、架線工事が高い所で行われます。がいしを吊ったり電線を張ったりする作業です。

その下で機器を据え付けると、2つの問題が起きます。

上部作業が終わる前に据え付けると

 ① 上から工具や部材が落ちて作業者に当たる
 ② 落ちたものが据え付けた機器を傷つける

変電機器は精密で高価です。がいしにひびが入れば絶縁が持ちません

だから順番は、上の作業を終わらせてから下の据付けに移るとなります。これを上下作業の禁止といいます。

屋外変電所の施工順序

 ① 基礎工事
 ② 鉄構の組立
 ③ 架線工事などの上部作業
 ④ 変電機器の据付け
 ⑤ 配線・接地工事
 ⑥ 試験・調整

やむを得ず上下で作業するときは、防網を張るなどの措置を取ります。それでも順序を分けるほうが確実です。

ほかの3つも押さえておきます。

機器・工法 なぜそうするか
避雷器 雷サージは架空線から入る。入口と出口の近くに置いて侵入を止める
接地開閉器 点検時に電路を接地して、誤通電や誘導による感電を防ぐ
埋込アンカ コンクリートを打つときに埋め込むので、箱抜きアンカより強度が大きい

接地開閉器を遮断器の両側に付けるのは、どちら側を点検する場合にも接地できるようにするためです。

アンカの2種類は、施工の順序が違います。

埋込アンカ コンクリートを打つときに一緒に埋め込む。強度が大きい

箱抜きアンカ あとから穴の部分にモルタルを詰めて固定する。位置は調整しやすい

覚え方

  • 据付けは上部作業が終わってから。上下作業をしない
  • 避雷器は引込口・引出口の近く。雷は架空線から来る
  • 大型機器は埋込アンカ。箱抜きアンカより強度が大きい

理解度チェック

Q.

上部作業が終わる前に機器を据え付けると何が問題か。

上から工具や部材が落ちて作業者に当たる危険があり、据え付けた機器も傷つきます。がいしにひびが入れば絶縁が持ちません。

Q.

埋込アンカと箱抜きアンカの違いは何か。

埋込アンカはコンクリートを打つときに一緒に埋め込むもので強度が大きく、箱抜きアンカはあとからモルタルで固定するもので位置を調整しやすいです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
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