令和5年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.27は、常時開放式防火戸(竪穴区画用)へ連動させる感知器として、適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、選択肢のなかで煙感知器がどれかを見分けられるかを問うものです。竪穴区画の防火戸は煙で閉めます。
光電式だけが煙感知器です。
正解:選択肢3(光電式スポット型感知器)
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| 選択肢 | 感知器 | 種別 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 差動式スポット型 | 熱 | 温度の上がり方が急なときに動作する |
| 2 | 定温式スポット型 | 熱 | 決まった温度に達すると動作する |
| 3 | 光電式スポット型 | 煙 | 煙で光が散らばるのを検出する |
| 4 | 補償式スポット型 | 熱 | 差動式と定温式を組み合わせたもの |
適当なのは選択肢3です。
竪穴区画とは、階段・エレベーターシャフト・吹抜けなど、階をまたいでつながっている部分を区画したものです。
ここが危ないのは、火災のときに煙が煙突のように上へ抜けていくからです。
竪穴区画が要る理由
階段や吹抜けは上下階がつながっている
↓
煙が一気に上階へ広がる
↓
上階の人が逃げられなくなる
だから防火戸を閉めるのは煙が広がる前でなければ意味がありません。
熱感知器では間に合いません。温度が上がるまで時間がかかるうえ、煙は熱より速く広がります。
| 種別 | 検出するもの | 向いている場所 |
|---|---|---|
| 煙感知器 | 煙 | 階段・廊下・エレベーター昇降路。避難経路 |
| 熱感知器 | 熱 | 厨房・ボイラ室など、ふだん煙や湯気が出る場所 |
厨房に煙感知器を付けると、調理の煙で誤って動作します。だから場所によって使い分けます。
熱感知器の3種類も押さえておきます。
差動式 温度の上がり方が急なときに動作する
定温式 決まった温度に達すると動作する(厨房などに使う)
補償式 差動式と定温式の両方の性質をもつ
常時開放式の防火戸は、ふだんは開いたままです。感知器が動作すると、電磁装置が外れて自動で閉まります。
この連動の配線が電気工事の対象です。感知器・受信機・レリーズ(防火戸の保持装置)をつなぎます。
竪穴区画の防火戸に熱感知器を使わないのはなぜか。
煙は熱より速く上階へ広がるからです。温度が上がるのを待っていては、閉める前に煙が抜けてしまいます。
厨房に煙感知器を使わないのはなぜか。
調理の煙や湯気で誤動作するからです。決まった温度で動作する定温式スポット型感知器などを使います。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月