令和5年度(後期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.48は、太陽光発電システムの施工に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、荷重を建物の骨組みで受けるという考え方を分かっているかを問うものです。引っかけの核心は、荷重を構造材にかけないと書いて、屋根材に負担させている点にあります。
支持金具はたる木などの構造材に固定します。屋根材は荷重を支える部材ではありません。
正解:選択肢4
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 適当 | ストリングごとの開放電圧を比べ、結線の誤りや不良を見つける |
| 2 | 適当 | 傾斜角を大きくすると雪が滑り落ちやすい |
| 3 | 適当 | 通気層で熱を逃がす。温度が上がると出力が落ちる |
| 4 | 不適当 | 支持金具はたる木などの構造材に固定する。屋根材ではない |
最も不適当なのは選択肢4です。
屋根の部材には、それぞれ役目があります。屋根材は水を防ぐもので、重さを支えるものではありません。
屋根の力の流れ
スレートなどの屋根材(雨を防ぐ)
↓
野地板
↓
たる木(屋根の骨組み)
↓
母屋・柱へ荷重が伝わる
屋根材に支持金具を留めると、次のことが起こります。
屋根材に固定すると
アレイの重さと風圧が屋根材の1点にかかる
↓
屋根材が割れる、または留め具が抜ける
↓
その穴から雨水が入る
↓
強風時にはアレイごと飛ぶおそれもある
正しくは屋根材を貫通させ、たる木や母屋に直接ボルトで留めます。貫通した部分は防水処理をします。
選択肢1の開放電圧測定は、つなぎ間違いをその場で見つけるための確認です。
開放電圧でわかること
同じ枚数のモジュールを直列にしたストリングを並べる
↓
どのストリングも本来は同じ電圧になるはず
↓
1つだけ低ければ、枚数不足・断線・極性の誤りが疑える
↓
0Vなら結線が外れている
選択肢3の温度は、太陽電池の出力に直に効きます。
| 条件 | 出力への影響 |
|---|---|
| 日射が強い | 電流が増えて出力が上がる |
| 温度が上がる | 電圧が下がり、出力が落ちる |
| 一部に影がかかる | そのストリング全体の出力が落ちる |
真夏に日射が強くても出力が伸びきらないのは、同時に温度も上がるためです。裏側に通気層を設けて熱を逃がすと、この落ち込みを抑えられます。
支持金具を屋根材に固定すると何が起こるか。
アレイの重さと風圧が屋根材の1点にかかり、割れたり留め具が抜けたりします。その穴から雨水が入り、強風時にはアレイごと飛ぶおそれもあります。
ストリングごとに開放電圧を測る目的は何か。
本来同じ値になるはずの電圧を比べ、枚数不足・断線・極性の誤りといった結線の不具合を見つけるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月