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令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.25を解説、硫酸が極板へ移る

令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.25は、据置鉛蓄電池に関する記述として、不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、放電で電解液の中の硫酸が減ることを分かっているかを問うものです。硫酸が極板に移るので、残った液は水に近づきます

だから比重は下がります。

正解:選択肢3(放電すると比重が上がるとした記述)

> この論点をやさしく解説:据置鉛蓄電池とは?ベント形と制御弁式の違いを整理

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 極板の種類でクラッド式とペースト式に分類 適当
2 単電池の公称電圧は2V 適当
3 放電すると電解液の比重は上がる 不適当。下がる
4 触媒栓は充電時のガスを水に戻す 適当

不適当なのは選択肢3です。

選択肢3のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、上がるか下がるかの二択で、理由を知らないと勘に頼るしかないところです。覚え方だけだと反転します。

鉛蓄電池の電解液は希硫酸です。放電すると、硫酸が電解液から出て極板に硫酸鉛としてくっつきます。

状態 電解液の中の硫酸 比重
放電 減る(極板へ移る) 下がる
充電 増える(極板から戻る) 上がる

硫酸は水より重いので、液の中の硫酸が減れば液全体は軽くなります。放電しきると水に近づきます。

この性質があるので、比重を測れば充電の残り具合が分かります。据置蓄電池の点検で比重計を使うのはこのためです。

選択肢1のクラッド式とペースト式は、陽極板の作り方の違いです。クラッド式は細い管に活物質を詰めた形で寿命が長く、ペースト式は格子に活物質を塗った形で大きな電流を出せます。

選択肢2の2Vは鉛蓄電池の単電池の値です。アルカリ蓄電池は1.2Vなので、並べて覚えられます。100Vの直流電源を作るなら、鉛蓄電池なら50個ほどをつなぎます。

選択肢4の触媒栓は、充電のときに出る水素と酸素を触媒で反応させて水に戻すものです。液が減りにくくなり、補水の手間が減ります。

覚え方

  • 放電すると硫酸が極板へ移るので比重は下がる
  • 比重を測れば充電の残り具合が分かる
  • 単電池の公称電圧は鉛蓄電池2V、アルカリ蓄電池1.2V

理解度チェック

Q.

鉛蓄電池が放電すると電解液の比重はどうなるか。

下がります。硫酸が電解液から出て極板に硫酸鉛としてくっつくため、残った液が水に近づきます。

Q.

触媒栓は何をするものか。

充電時に発生する水素と酸素を触媒で反応させて水に戻すものです。電解液が減りにくくなります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
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