令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.24は、高圧受電設備に使用する断路器に関する記述として、「高圧受電設備規程」上、最も不適当なものを選ぶ問題です。切替断路器は除くという条件が付いています。
この問題は、開いたあとに何が充電されたままかを分かっているかを問うものです。動く刃のほうは、開いたら電気が来ない側に付けます。
電源側に付けると、開いても刃が充電されたままになります。
正解:選択肢2(ブレードを電源側になるように施設するとした記述)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 負荷電流が通じているときは開路できないようにする | 適当 |
| 2 | ブレードは開路した場合に電源側になるようにする | 不適当。負荷側にする |
| 3 | 開路状態で自然に閉路しないようにする | 適当 |
| 4 | 縦に取り付ける場合は接触子(刃受)を上部側とする | 適当 |
最も不適当なのは選択肢2です。
引っかけの核心は、電源側という言葉が「元をしっかり押さえる」印象を持つところです。大事なほうを電源側に、と考えると逆になります。
断路器は刃(ブレード)と刃受(接触子)でできています。刃が動いて、刃受から抜けることで回路を開きます。
| 部分 | つなぐ側 | 開路したとき |
|---|---|---|
| 刃受(接触子) | 電源側 | 充電されたまま。固定されていて触れにくい |
| ブレード(断路刃) | 負荷側 | 電気が来ない。露出しても安全 |
開いたあと、ブレードは外に飛び出した状態になります。ここが充電されていると、点検で近づいた人が触れる危険があります。だから負荷側につなぎます。
選択肢4の「刃受を上部側」も同じ考え方から出ています。縦に付けるとブレードは下に垂れるので、上に刃受(電源側)、下にブレード(負荷側)という並びになります。
平成28年度(後期)No.24では、この2つが入れ替わって出ています。そちらは選択肢3「接触子(刃受)が下部になるようにする」が誤りで、選択肢4「ブレードは開路したときに充電しないよう負荷側とする」は正しい肢でした。
令和4年度(前期)は刃受を「上部側」と正しく直し、代わりにブレードを「電源側」にして壊しています。同じ問題の2か所を年度ごとに交互に壊す形です。
選択肢1は、断路器が電流を切る能力を持たないことから来ています。負荷が通じているまま開くとアークが出るので、遮断器で切ってから断路器を開きます。
断路器のブレードは電源側と負荷側のどちらにつなぐか。
負荷側です。開路したときにブレードが充電されたままにならないようにするためです。
縦に取り付けるとき、接触子(刃受)はどちら側にするか。
上部側です。刃受が電源側なので上、ブレードが負荷側なので下になります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月