令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.19は、一般に配電線に電圧フリッカを発生させる機器として、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、フリッカを起こすのは負荷が急に変わる機器だと分かっているかを問うものです。大きな電流が出たり止まったりするものです。
蛍光灯はちらつく側であって、起こす側ではありません。
正解:選択肢1(蛍光灯)
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| 選択肢 | 機器 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 蛍光灯 | 不適当。負荷が一定で急変しない |
| 2 | 溶接機 | 適当。溶接のたびに大電流が流れる |
| 3 | アーク炉 | 適当。アークが不安定で電流が揺れる |
| 4 | 圧延機 | 適当。材料をかむたびに負荷が跳ねる |
不適当なのは選択肢1です。
引っかけの核心は、蛍光灯がちらつく器具として知られているところです。フリッカという言葉がちらつきを指すので、結びつけたくなります。
この問題が聞いているのは配電線に電圧の変動を起こす側です。ちらつきを見せる側ではありません。
| 立場 | 中身 |
|---|---|
| 起こす側 | 負荷が急に変わり、線路の電圧を揺らす(アーク炉、溶接機、圧延機) |
| 受ける側 | 揺れた電圧で明るさが変わる(照明器具) |
電圧フリッカは大きな電流が急に流れたり止まったりして、線路のインピーダンスで電圧降下が変動することで起こります。近くの照明がちらついて見えるのはその結果です。
選択肢3のアーク炉が代表格です。アークは電極と材料の間で不安定に飛ぶので、電流が絶えず揺れます。しかも炉の容量が大きいので、揺れ幅も大きくなります。
選択肢2の溶接機も、溶接する瞬間だけ大電流が流れます。選択肢4の圧延機は、材料が入った瞬間にモータの負荷が跳ね上がります。どれも急に変わるという点で共通しています。
蛍光灯は点灯してしまえば流れる電流がほぼ一定です。ちらつくのは電源側の電圧が揺れたときで、自分から揺らすわけではありません。
対策としては、フリッカを起こす設備を専用線で受電する、電源の短絡容量を大きくする、静止形無効電力補償装置で急な変動を打ち消すといった方法があります。
電圧フリッカはどうして起こるか。
大きな電流が急に流れたり止まったりして、線路のインピーダンスによる電圧降下が変動するからです。
蛍光灯がフリッカの発生源にならないのはなぜか。
点灯してしまえば流れる電流がほぼ一定だからです。ちらつくのは電源側の電圧が揺れた結果で、自分から揺らすわけではありません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月