令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.18は、「送電線路は、抵抗、インダクタンス、□、漏れコンダクタンスの4つの定数をもつ連続した電気回路とみなすことができる」の空欄に入る語句を選ぶ問題です。
この問題は、4つの定数がどう組になっているかを分かっているかを問うものです。抵抗とインダクタンスが直列、静電容量と漏れコンダクタンスが並列です。
並びの相手を見れば空欄が決まります。
正解:選択肢3(静電容量)
> この論点をやさしく解説:線路定数とは?4つの定数の意味とねん架の役割を整理
| 選択肢 | 語句 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | アドミタンス | 静電容量と漏れコンダクタンスを合わせた量。定数の1つではない |
| 2 | サセプタンス | 静電容量から周波数を掛けて出す量 |
| 3 | 静電容量 | 適当 |
| 4 | 零相電流 | 地絡時に流れる電流。線路の定数ではない |
適当なのは選択肢3です。
引っかけの核心は、選択肢1と2がどちらも静電容量から出てくる量だというところです。関係はしているので、間違いだと言い切りにくくなります。
線路定数は電線そのものの形と配置で決まる4つです。周波数や電圧を持ち込む前の値になります。
| 定数 | つながり方 | 何から生まれるか |
|---|---|---|
| 抵抗 | 直列 | 電線の材質と断面積 |
| インダクタンス | 直列 | 電流が作る磁束 |
| 静電容量 | 並列 | 電線と大地、電線どうしの間にたまる電荷 |
| 漏れコンダクタンス | 並列 | がいし表面などを伝わる漏れ |
4つは直列2つ・並列2つで対になっています。設問には抵抗・インダクタンス・漏れコンダクタンスの3つが並んでいるので、足りないのは並列側のもう1つ、つまり静電容量です。
選択肢1のアドミタンスは、並列側の2つを合わせて表した量です。漏れコンダクタンスと並べて書くと同じものを二重に数えることになります。
選択肢2のサセプタンスは、静電容量Cに角周波数ωを掛けた ωC です。周波数が決まらないと値が出ないので、線路そのものの定数とは言えません。
選択肢4の零相電流は、地絡が起きたときに流れる電流です。定数ではなく現象の量なので、性質からして並びません。
静電容量が線路にあることで、長い送電線では軽負荷時に受電端の電圧が上がるフェランチ現象が起こります。分路リアクトルで打ち消すのはこの進み電流です。
送電線路の線路定数4つは何か。
抵抗、インダクタンス、静電容量、漏れコンダクタンスです。前2つが直列、後2つが並列に入ります。
サセプタンスが線路定数に入らないのはなぜか。
静電容量に角周波数を掛けて出す量だからです。周波数が決まらないと値が出ないので、線路そのものの定数とは言えません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月