令和4年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.17は、図に示すがいしの名称を選ぶ問題です。図は細長い磁器の胴にひだが並び、上下の端にそれぞれ連結金具が1つずつ付いた形をしています。
この問題は、磁器が1本ものか、積み重ねかを見分けられるかを問うものです。1本の胴でできていれば長幹がいしです。
連結金具が上下に1つずつしかないのが決め手です。
※ 問題の図そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(長幹がいし)
| 選択肢 | 名称 | 形の特徴 |
|---|---|---|
| 1 | 懸垂がいし | 円盤状のがいしを何枚も連ねる |
| 2 | 長幹がいし | 1本の細長い磁器。両端に連結金具 |
| 3 | 高圧ピンがいし | 電柱の腕金に立てる小型のもの |
| 4 | 耐霧がいし | ひだを深くして沿面距離を稼いだ形 |
適当なのは選択肢2です。
引っかけの核心は、懸垂がいしを何枚も連ねた姿と、長幹がいし1本の姿が遠目には似ているところです。どちらも細長く、ひだが縦に並びます。
見分けるのは金具の数です。
| 名称 | 磁器の数 | 金具の位置 |
|---|---|---|
| 懸垂がいし | 何枚も | 1枚ごとに上下へ付き、途中に何組も並ぶ |
| 長幹がいし | 1本 | 両端に1つずつだけ |
図では上端と下端にしか連結金具がありません。途中はひだの並んだ磁器が続いているだけです。だから1本ものの長幹がいしです。
長幹がいしは途中に金属の部分がありません。継ぎ目が無いので汚れがたまりにくく、雨で洗い流されやすくなります。塩害を受ける海沿いなどで使われます。
一方の懸垂がいしは、必要な電圧に応じて枚数を増やせるのが長所です。1枚が壊れてもその枚だけ取り替えられます。送電線でよく見る形です。
選択肢3の高圧ピンがいしは、電柱の腕金にボルトで立てて電線を載せるものです。図のように吊り下げる形ではありません。
選択肢4の耐霧がいしは、ひだを深く大きくして表面をたどる距離を長くしたものです。汚れが付いても電気が表面を走りにくくなります。長幹がいしとは分類の観点が違い、形ではなく用途による呼び方です。
図で長幹がいしと懸垂がいしを見分ける目印は何か。
連結金具の数です。長幹がいしは両端に1つずつだけ、懸垂がいしは磁器1枚ごとに金具が付いて途中に何組も並びます。
長幹がいしが塩害地に向くのはなぜか。
途中に金属の継ぎ目が無いので汚れがたまりにくく、雨で洗い流されやすいからです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月