令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.57は、配員計画のために作成したネットワーク工程表と山崩し図に関する問題です。この問題は施工管理法の応用能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、タイムスケール図のネットワーク工程表と、それを山崩しした図が対応しているかを問うものです。山崩しの並べ方、作業員数の変更の有無、延べ人数、並行作業の合計人数、作業の入れ替えの5つが並びます。
引っかけの核心は1点、山崩し図の底辺に並ぶ作業がクリティカルパス上のものかです。数字を確かめる肢は3つとも図と合うので、残る1つが答えになります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 底辺はB・D・H・J。クリティカルパスはB・E・H・Jで、Eが底辺に無い |
| 2 | ○(正しい) | 各作業の高さ(作業員数)は山積み図のまま。動かしたのは横位置だけ |
| 3 | ○(正しい) | 延べ人数は4+12+12+8+4+6+6+30+8+15=105人 |
| 4 | ○(正しい) | A・B・Cが重なる日は4+3+4=11人 |
| 5 | ○(正しい) | FとGはどちらも2人で3日。入れ替えても日々の人数も工期も変わらない |
数字の3肢は図のとおりで、残る選択肢1が答えです。
山崩しは、山積み図の凸凹をならして必要な作業員数を平らに近づける作業です。このときクリティカルパス上の作業は動かせません。日程に余裕が無く、ずらせば工期がそのまま延びるからです。だから山崩し図では、動かせない作業を底辺に固定し、余裕のある作業を上に乗せてずらします。
この問題の工程表でクリティカルパスをたどると、B(4日)→E(2日)→H(6日)→J(5日)で合計17日となり、図の全工期と一致します。つまり底辺に並ぶべきなのはB・E・H・Jです。
ところが山崩し図の底辺は、B・D・H・Jの順に並んでいます。Eは4日目から6日目の上段に置かれ、その下にDが入っています。クリティカルパス上の作業を底辺に置いて作った図とは言えません。
山崩し図で底辺に置くのはどの作業か。
クリティカルパス上の作業です。日程に余裕が無く動かせないので、これを基準に固定し、余裕のある作業を上に乗せてずらします。
全工期の延べ作業員数はどう求めるか。
作業ごとに作業員数と所要日数を掛け、全作業を足します。この問題では105人になります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月