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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.58を解説、作業Gの余裕は3日

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.58は、図に示すネットワーク工程表に関する問題です。この問題は施工管理法の応用能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、ネットワーク工程表から所要工期と各種の時刻を読み取れるかを問うものです。クリティカルパスの日数、フリーフロート、最遅完了時刻、短縮の効き方、最早開始時刻の差の5つが並びます。

引っかけの核心は1点、作業Gの後ろがどの経路で決まるかです。Gの先のイベントは別経路のIによって遅く決まるので、そのぶん余裕が広がります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) A→B→D→F→I→J→Lで4+4+5+7+4+5+3=32日
2 ×(誤り) Gのフリーフロートは24−(14+7)=3日。1日ではない
3 ○(正しい) イベント8の最遅完了時刻は32−L3−J5=24日
4 ○(正しい) Dはクリティカルパス上。1日縮めれば工期も1日縮む
5 ○(正しい) イベント6の最早開始は14日、イベント4は13日で1日遅い

数字を出す肢のうち、選択肢2だけが合いません。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

フリーフロートは、その作業を目いっぱい遅らせても後続の作業の最早開始を遅らせない範囲の余裕です。式にすると、後続イベントの最早開始時刻から、その作業の最早開始時刻と所要日数の合計を引きます。

作業Gの最早開始は、A(4日)とE(10日)を通ってイベント5に着く14日です。Gは7日なので、最も早く終わっても14+7=21日になります。

いっぽう後ろのイベント8は、D・F・Iを通る経路で24日に決まります。この経路のほうが遅いので、Gが21日に終わっても3日ぶん待つことになります。フリーフロートは24−21=3日で、選択肢2の1日とは合いません。後続イベントを決めているのが自分の経路か、別の経路かを先に見ると間違えません。

覚え方

  • フリーフロート=後続イベントの最早開始 −(その作業の最早開始+所要日数)
  • 後続イベントの時刻は、合流する経路のうち最も遅いほうで決まる
  • イベントの最遅完了時刻は、全工期から後ろの作業日数を順に引く
  • クリティカルパス上の作業を縮めれば工期も縮む。それ以外は縮めても効かない

理解度チェック

Q.

フリーフロートはどう求めるか。

後続イベントの最早開始時刻から、その作業の最早開始時刻と所要日数の合計を引きます。この問題の作業Gは24−(14+7)=3日です。

Q.

イベントに複数の経路が合流するとき、最早開始時刻はどちらで決まるか。

遅いほうです。すべての先行作業が終わらないと次に進めないので、最も時間のかかる経路が時刻を決めます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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