令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.44は、ツイストペアケーブルの測定項目とその測定方法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、測定項目ごとに何をどこで測るかを問うものです。なかでも引っかけの核心は反射減衰量をどちら側で測るかで、名前が示す現象と測る場所が合っているかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
> この論点をやさしく解説:反射減衰量は受信端で測るのか?規格は遠端を終端すると定める
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 4対それぞれの到達時間を測る。対ごとのばらつきも見る |
| 2 | ○(正しい) | 8本の導体が結線図どおりつながっているかを見る |
| 3 | ×(誤り) | 反射減衰量は送信端に戻る反射波を測る。受信端では測らない |
| 4 | ○(正しい) | 送信側と同じ端で、隣の対に漏れてくるレベルを測る |
選択肢3の「受信端で減衰量を測定する」という記述が誤りです。
ケーブルの中でインピーダンスが揃っていないと、信号の一部がそこで跳ね返って送信側へ戻ってきます。コネクタの成端が悪い、ケーブルを強く曲げた、といった箇所で起きます。
反射減衰量は、送った信号に対して戻ってきた反射波がどれだけ小さいかを表す値です。反射は送った側へ返ってくるので、測るのは送信端です。値が大きいほど反射が少なく、良い状態を意味します。
受信端で測るのは、通り抜けてきた信号がどれだけ小さくなったかで、こちらは挿入損失(減衰量)と呼びます。選択肢3は反射減衰量という名前に挿入損失の測り方を貼り付けており、ここが誤りです。
反射減衰量は、ケーブルのどちら側で測定するか。
送信端です。インピーダンスの乱れで跳ね返った信号が送った側へ戻ってくるので、そこで測ります。受信端で測るのは通り抜けた分の挿入損失です。
近端漏話減衰量は何を測る値か。
ある対に信号を送ったとき、同じ端にある別の対へ漏れてくるレベルです。送信側と同じ端で測るので近端と呼びます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月