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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.42を解説、き電電流と同じ周波数は使えない

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.42は、交流電化区間で用いる軌道回路に関する問題です。この問題では、4つのうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、軌道回路が何の周波数で動いているかを問うものです。引っかけの核心はき電電流と周波数がぶつかるかどうかで、4つのうち1つだけ同じ周波数を使うものがあります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な軌道回路)

> この論点をやさしく解説:軌道回路とは?閉電路式・開電路式と交流電化区間で使う方式を整理

各選択肢の正誤

選択肢 交流区間で使うか 解説
1 ×(使わない) き電電流と同じ周波数なので信号と区別できない
2 ○(使う) 商用周波数を分周・逓倍してずらした周波数を使う
3 ○(使う) 83Hz・100Hzと、50Hz・60Hzから外した周波数を使う
4 ○(使う) 可聴周波数帯を使い、き電電流とはっきり離す

2・3・4はいずれも商用周波数から外した周波数を使っています。1だけが同じです。

選択肢1のポイント(ここが適当でない)

軌道回路は、レールに電流を流して列車がその区間にいるかどうかを調べるしくみです。列車の車軸がレール間を短絡すると電流の流れ方が変わり、それを検出します。

交流電化区間では、同じレールにき電電流の帰り道が重なっています。この電流は商用周波数(50Hzまたは60Hz)です。軌道回路も商用周波数を使うと、どちらの電流か区別できず、誤った検出につながります。

だから交流電化区間の軌道回路は、商用周波数から外した周波数を使います。分倍周は分周・逓倍でずらしたもの、83/100Hzは中間の値、AFは可聴周波数帯です。直流電化区間なら商用周波数軌道回路が使えます。き電電流が直流でぶつからないからです。

覚え方

  • 交流区間はき電電流と周波数をずらす。商用周波数は使えない
  • 直流区間なら商用周波数軌道回路が使える。き電電流が直流だから
  • 分倍周・83/100Hz・AFは、どれも商用周波数から外した周波数
  • 軌道回路は車軸がレールを短絡することで在線を知る

理解度チェック

Q.

交流電化区間で商用周波数軌道回路が使えないのはなぜか。

同じレールを流れるき電電流の帰り道が商用周波数だからです。軌道回路も同じ周波数を使うと区別がつかず、誤った検出につながります。

Q.

軌道回路は何をもって列車の在線を知るか。

列車の車軸が左右のレール間を短絡することです。短絡によって電流の流れ方が変わるので、その区間に列車がいると判定できます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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