電気工事施工管理技士 独学ガイド|資格のT

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和8年度 No.39 テレビ共同受信設備の総合損失

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.39を解説、通る道の損失だけを足す

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.39は、テレビ共同受信設備で増幅器出口からテレビ端子までの総合損失を求める問題です。この問題では、4つの選択肢の中から、正しい値を選びます。

この問題のポイント

この問題は、経路上の損失を足していく計算問題です。なかでも核心は与えられた6つの値のうち、実際に通る道の分だけを選ぶことで、使わない値が2つ混ぜてあります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(26.0 dB)

> この論点をやさしく解説:分岐器の入力から分岐までは挿入損失か結合損失か?条件欄の数値が答えを決める

選択肢2のポイント(正解の求め方)

図では、増幅器から下へ向かって2分岐器4分配器の順に並び、4分配器の先にテレビ端子Aがあります。この道筋をたどって、通る機器の損失だけを拾います。

同軸ケーブル = 20 m × 0.5 dB/m = 10.0 dB

2分岐器 = 挿入損失 5.0 dB

4分配器 = 分配損失 10.0 dB

テレビ端子 = 挿入損失 1.0 dB

2分岐器は幹線をそのまま下へ通り抜けるので、使うのは挿入損失です。分岐して横へ出る場合の結合損失10.0 dBは、この道では通りません。

4分配器はテレビ端子へ分けて出すので、使うのは分配損失です。端子間結合損失15.0 dBは、同じ分配器の別の端子へ漏れる量なので、これも経路には入りません。

足します。

10.0 + 5.0 + 10.0 + 1.0 = 26.0 dB

選択肢2の「26.0 dB」が正しい値ということです。

引っかけは使わない値を足してしまうことです。2分岐器で結合損失10.0 dBを使うと31.0 dB、4分配器で端子間結合損失15.0 dBを使っても31.0 dBとなり、どちらも選択肢にありません。分岐器と分配器で、どちらの損失を使うかの2か所が分かれ目です。

覚え方

  • 素通りするなら挿入損失、分けて出すなら分配損失や結合損失
  • 端子間結合損失は別の端子へ漏れる量。経路の損失ではない
  • ケーブルの損失は 長さ × 単位長さ当たりの損失
  • dBは足し算で扱える。掛け算にしない

理解度チェック

Q.

分岐器の挿入損失と結合損失は、それぞれどんなときに使うか。

幹線をそのまま通り抜けるときが挿入損失、分岐して横へ出るときが結合損失です。信号がどちらの道を通るかで使う値が変わります。

Q.

4分配器の端子間結合損失は、総合損失の計算に入れるか。

入れません。同じ分配器の別の端子へ漏れる量を表す値で、信号が通る経路の損失ではないからです。経路で使うのは分配損失です。

電気工事施工管理技士 過去問解説 一覧へ

参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
T

無料・独学でまなぶ資格のT

T|運営・編集

電気工事施工管理技士の受検にむけて、過去問と用語を一次資料で確かめながら整理しています。

Topへ >>