令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.38は、用途に応じたマイクロホンの選定に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、使う場所や目的にどのマイクロホンが向くかを問うものです。引っかけの核心は出力方式が平衡型か不平衡型かで、雑音に強いのはどちらかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
> この論点をやさしく解説:マイクロホンの選定とは?種類・指向性・出力方式の見分け方を整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 両指向性は前後の2方向を拾う。向かい合う対談に向く |
| 2 | ×(誤り) | 誘導雑音に強いのは平衡型。不平衡型は雑音を拾いやすい |
| 3 | ○(正しい) | コンデンサ形は感度が高く周波数特性が広い。録音向き |
| 4 | ○(正しい) | ダイナミック形は電源が要らず丈夫。スピーチ向き |
選択肢2は雑音の多い場所に弱いほうを選んでいます。
平衡型は、信号を2本の線に互いに逆向きの波形で送ります。受け側で2本の差をとると、もとの信号は2倍になって取り出せます。不平衡型は信号線1本と接地の間で送る方式です。
外から飛び込む誘導雑音は、2本の線に同じ向きで同じだけ乗ります。差をとると同じもの同士が引き算されて消えるので、平衡型は雑音に強くなります。不平衡型は差をとるしくみがないので、乗った雑音がそのまま残ります。
だから誘導雑音レベルが高い場所や、長い距離を引き回すときは平衡型を選びます。問題文は逆を選んでおり、実際にやれば動力線からのハム音を拾うことになります。
平衡型のマイクロホンが誘導雑音に強いのはなぜか。
2本の線に逆向きの波形で信号を送り、受け側で差をとるためです。外から飛び込む雑音は2本に同じ向きで乗るので、差をとると打ち消されます。
コンデンサ形とダイナミック形は、それぞれどんな用途に向くか。
コンデンサ形は感度が高く周波数特性が広いので、スタジオでの録音に向きます。ダイナミック形は電源が要らず丈夫なので、講堂でのスピーチや会議に向きます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月