令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.72は、屋内に施設する低圧のケーブル配線について「内線規程」上で誤っているものを選ぶ問題です。ハンガーの間隔・造営材に沿う支持点間・メッセンジャーワイヤの径間・器具付近の支持が並びます。
この問題は、支持の間隔が場所によって違うことを知っているかを問うものです。同じケーブルでも、途中を支えるときと器具のそばで支えるときで数値が変わります。
引っかけの核心は、選択肢4が器具の近くにも50cmを当てている点です。50cmはちょう架のハンガー間隔として出てくる値で、器具付近の値ではありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(誤っているもの)
> この論点をやさしく解説:金属管配線とは?施工で確認する項目と接地工事の種別を整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | ちょう架のハンガーによる支持点間は50cm以下 |
| 2 | 正しい | 隠ぺい場所で造営材の側面に沿う場合の支持点間は2m以下 |
| 3 | 正しい | メッセンジャーワイヤの径間は15mでよい |
| 4 | 誤り | 器具との接続箇所から50cmは長すぎる |
誤っているのは選択肢4です。
同じ論点が令和1年度に出ており、そこで誤りとされています。
令和1年度 1級 学科試験 No.63 選択肢4(誤っている肢=正答)
露出場所で造営材に沿って施設する電線太さ2.0mmのVVFケーブルを器具と接続したので、接続箇所から50cmの位置でケーブルを支持した。
令和7年度の選択肢4は、これとほぼ同じ内容です。器具やボックスとの接続箇所の近くでは、途中の支持点間より短い間隔で支えるのが内線規程の考え方です。
短くする理由は接続部にかかる力です。ケーブルの自重や引っ張りが接続部に伝わると、端子のねじが緩んだり心線が抜けたりします。器具のすぐ手前で支えれば、その力が支持点で受け止められ、接続部には届きません。
令和1年度No.63では、残る3つが正しい肢として残っています。ハンガーの間隔50cmと造営材の下面に沿うCVケーブルの支持点間1mがそこに含まれており、令和7年度の選択肢1・2と同じ系統の数値です。
数値をまとめると、次のように場所ごとに分かれます。
器具と接続したケーブルを、接続箇所から50cmの位置で支持してよいか。
いけません。接続箇所の近くは途中の支持点間より短い間隔で支え、自重や引っ張りが接続部に伝わらないようにします。
メッセンジャーワイヤでちょう架する場合、ハンガーによる支持点間はいくら以下か。
50cm以下です。造営材に沿って施設する場合の2m以下とは別の数値なので、場所ごとに分けて覚えます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月