令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.71は、低圧屋内配線の接地工事を省略できる条件に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題は、工事の種類ごとに違うD種接地の省略条件を問うものです。引っかけの核心は8mで省略できる工事とできない工事があることで、金属可とう電線管だけ扱いが違うと知っているかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 金属管は4m以下+乾燥した場所で省略できる(解釈第159条第3項第四号イ) |
| 2 | ×(誤り) | 金属可とう電線管の省略は4m以下だけ(同第160条第3項第六号)。8mでは省略できない |
| 3 | ○(正しい) | 金属線ぴは対地電圧150V以下なら8m以下+乾燥した場所で省略できる(同第161条第3項第二号ロ) |
| 4 | ○(正しい) | ケーブルの防護装置は4m以下+乾燥した場所で省略できる(同第164条第1項第四号イ) |
選択肢2の「管の長さが8mであったので、接地工事を省略した」という記述が誤りです。
D種接地の省略には2つの道があります。1つは4m以下のものを乾燥した場所に施設する場合、もう1つは対地電圧150V以下で8m以下の場合です。後者は使用電圧が低いぶん緩めた規定です。
金属管・金属線ぴ・ケーブルの3つには両方の道がありますが、金属可とう電線管(第160条)には4m以下の道しかありません。8m以下という文言が条文に無いので、長さが8mなら電圧にかかわらず接地が要ります。
問題文は使用電圧を200Vにしています。200Vは対地電圧150Vを超えるので、仮に8mの道があったとしても使えません。二重に外しています。
金属可とう電線管工事で、D種接地工事を省略できるのはどんな場合か。
管の長さが4m以下の場合だけです。解釈第160条第3項第六号のただし書に、8m以下という規定はありません。
金属管工事で8m以下を理由に接地工事を省略できるのは、どんな条件のときか。
直流300V又は交流対地電圧150V以下の場合で、簡易接触防護措置を施すか、乾燥した場所に施設するときです。使用電圧200Vでは使えません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月