令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.37は、非常用の照明装置について建築基準法上で誤っているものを選ぶ問題です。開閉器の表示・LEDの照度・電線の耐熱性・地下道の照度が並びます。
この問題は、告示が定める照度を光源の種類ごとに覚えているかを問うものです。1lxと2lxの2つがあり、括弧書きで書き分けられています。
引っかけの核心は、選択肢2がLEDに1lxを当てていることです。括弧の外の値をそのまま持ってくると、この誤りに引っかかります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(誤っているもの)
> この論点をやさしく解説:非常電源の容量とは?設備ごとの分数を条文の引き先で整理
| 選択肢 | 正誤 | 根拠 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 正しい | 告示 第三 一・三 | 常用・予備の開閉器に非常用の照明装置用である旨を表示する |
| 2 | 誤り | 告示 第四 一 | LEDランプは2ルクス以上。1ルクスではない |
| 3 | 正しい | 告示 第二 四 | 600V二種ビニル絶縁電線その他同等以上の耐熱性 |
| 4 | 正しい | 地下街の基準 | 地下道の床面は水平面照度10lx以上 |
誤っているのは選択肢2です。
照度は告示の最後にまとめて書かれています。
非常用の照明装置の構造方法を定める件(昭和45年建設省告示第1830号)第四 一
非常用の照明装置は、常温下で床面において水平面照度で一ルクス(蛍光灯又はLEDランプを用いる場合にあつては、二ルクス)以上を確保することができるものとしなければならない。
括弧の外が1ルクス、括弧の中が2ルクスです。1ルクスが当てはまるのは白熱灯で、蛍光灯とLEDランプは2ルクスになります。選択肢2はLEDに括弧の外の値を当てているので誤りです。
光源で値が分かれるのは、非常時に温度が上がったときの明るさの落ち方が違うためです。同じ告示の第一号は、照明器具を耐熱性と即時点灯性のあるものに限り、白熱灯・蛍光灯・LEDランプそれぞれについてソケットの材料まで指定しています。種類ごとに条件が違うので、照度も分けて決めてあると読めます。
選択肢3の電線も同じ告示の第二 四にあり、600V二種ビニル絶縁電線その他これと同等以上の耐熱性を求めています。火災時に配線が先に焼けては、器具が無事でも点きません。
選択肢1の表示は第三で、常用の電源と予備電源の両方の開閉器に「非常用の照明装置用である旨」を表示させています。ただし照明器具内に予備電源を有する場合は、この限りでないという例外が付いており、選択肢1もその例外を織り込んだ書き方になっています。
非常用の照明装置に求められる床面の水平面照度は。
常温下で1ルクス以上です。ただし蛍光灯又はLEDランプを用いる場合は2ルクス以上になります。
予備電源と照明器具との電気配線に使う電線は何か。
600V二種ビニル絶縁電線その他これと同等以上の耐熱性を有するものです。火災時に配線が先に焼けないようにするためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月