令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.38は、駐車場管制設備に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、駐車場管制設備の基本(車両検出の方式・埋設時の離隔・信号灯の高さ・配線の分け方)を問うものです。なかでも引っかけの核心は強電の回路と弱電の回路を同じ管に入れてよいかで、誘導障害に思い至れるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 信号灯回路と検知回路は別の電線管にする。同一管では誘導障害が出る |
| 2 | ○(正しい) | 車両検出方式にはループコイル式・赤外線式・超音波式がある |
| 3 | ○(正しい) | ループコイルは鉄筋の影響を受けるため、離隔をとって埋設する |
| 4 | ○(正しい) | 車路上の信号灯は車両が当たらない高さに設ける |
選択肢1の「同一の電線管を用いて配線する」という記述が誤りで、信号灯回路と検知回路は別の電線管に分けます。
信号灯回路は灯具を点灯させる強電の回路、検知回路は車両の有無を拾う弱電の信号回路です。性格が違います。
同じ電線管に入れると、信号灯の入切で生じる電流の変化が、すぐ隣の検知回路に電磁誘導で飛び込みます。車がいないのに検知したことになるといった誤動作の原因になります。
選択肢3のループコイルと鉄筋の離隔も同じ考え方です。金属が近いとコイルのインダクタンスが変わり、検出が狂います。拾う側の回路を邪魔しないのが、この設備の配線の原則です。
駐車場管制設備で、信号灯回路と検知回路を同じ電線管に入れてよいか。
入れません。信号灯回路は強電、検知回路は弱電の信号回路で、同じ管に入れると電磁誘導で検知回路が誤動作するおそれがあります。別の電線管に分けます。
ループコイルをスラブに埋設するとき、鉄筋との離隔をとるのはなぜか。
金属が近いとコイルのインダクタンスが変わり、車両の有無を正しく検出できなくなるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月