令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.29は、キュービクル式高圧受電設備について日本産業規格(JIS)上で誤っているものを選ぶ問題です。接地線の種類・接地端子・通気孔・鋼板の厚さが並びます。
この問題は、キュービクルの規格が定める細かい数値と材料を覚えているかを問うものです。数値の3つは条文どおりで、材料の1つだけが差し替えられています。
引っかけの核心は、選択肢1の「裸の軟銅より線」です。接地線は箱の中を他の機器のそばを通るので、むき出しでは触れ合う心配があります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っているもの)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 誤り | 接地電線及び接地母線は低圧絶縁電線。裸の軟銅より線ではない |
| 2 | 正しい | 接地端子は扉を開いた状態で漏れ電流を安全に測定できるように付ける |
| 3 | 正しい | 通気孔は直径10mmの丸棒が入る孔・隙間がないものとする |
| 4 | 正しい | 鋼板の厚さは屋内用1.6mm以上、屋外用2.3mm以上 |
誤っているのは選択肢1です。
接地線の材料は、2つの年度を並べると確定します。
片方で誤りとされ、もう片方で正しいとされているので、正しいのは低圧絶縁電線だとはっきりします。令和7年度の選択肢1は、平成26年度で誤りとされた文と同じです。
絶縁電線にする理由は、キュービクルの中の作りにあります。接地線は充電部のすぐ近くを通って各機器から接地端子まで引き回されます。むき出しの導体だと、充電部や他の接地系統に触れて回路をつくるおそれがあります。接地母線に銅帯を認めているのは、太い帯を固定して敷くので触れ合いにくいからです。
残る3つの数値も押さえます。通気孔は直径10mmの丸棒が入らないこと、鋼板は屋内1.6mm・屋外2.3mmです。屋外用が厚いのは、風雨と腐食にさらされるためです。
キュービクルの接地電線及び接地母線には何を使うか。
低圧絶縁電線です。ただし接地母線には銅帯を使うことができます。
キュービクルの外箱に使う鋼板の厚さは。
屋内用は標準厚さ1.6mm以上、屋外用は標準厚さ2.3mm以上です。屋外用が厚いのは風雨と腐食にさらされるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月