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令和7年度 1級電気工事施工管理技士 No.28を解説、ケーブルが長いほど短絡電流は小さい

令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.28は、低圧幹線の短絡電流に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、短絡電流の基本(何で決まるか・電源からの距離の効き方・電動機の寄与)を問うものです。なかでも引っかけの核心はケーブルの長さとの関係の向きで、短絡電流がインピーダンスの逆数で決まると押さえているかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 変圧器のインピーダンスが小さいほど、短絡電流は大きくなる
2 ×(誤り) ケーブルが長いほどインピーダンスが増え、短絡電流は小さくなる。向きが逆
3 ○(正しい) 断面積が大きいほど抵抗が下がるため、短絡電流は大きくなる
4 ○(正しい) 回っていた誘導電動機が発電機として働き、短絡電流は瞬間的に大きくなる

選択肢2の「ケーブルが長いほど短絡電流は大きくなる」という記述が誤りで、長いほど短絡電流は小さくなります。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

短絡電流は、電源の電圧を、電源から短絡点までのインピーダンスで割った値になります。負荷のインピーダンスが短絡で消えてしまい、残るのは変圧器と電線ぶんだけだから、電流が跳ね上がります。

この形を見れば向きははっきりします。分母のインピーダンスが小さいほど短絡電流は大きくなります。ケーブルが長くなればその抵抗とリアクタンスは増えるので、分母が大きくなって短絡電流は小さくなります。問題文は逆です。

選択肢1と3も同じ向きです。変圧器のインピーダンスが小さい、ケーブルの断面積が大きい、どちらも分母を小さくするので短絡電流は大きくなります。選択肢4は別の要因で、回っていた誘導電動機が慣性で回り続け、短い間だけ発電機として電流を送り出すため、短絡直後の電流が上乗せされます。

覚え方

  • 短絡電流は電圧 ÷ 電源から短絡点までのインピーダンス
  • 電源に近いほど短絡電流は大きい。遠い(ケーブルが長い)ほど小さい
  • 変圧器の%インピーダンスが小さい・電線が太いほど短絡電流は大きい
  • 誘導電動機は短絡直後だけ発電機として働き、電流を上乗せする

理解度チェック

Q.

変圧器から短絡点までのケーブルが長くなると、短絡電流はどうなるか。

小さくなります。短絡電流は電圧をインピーダンスで割った値で、ケーブルが長いほどインピーダンスが増えて分母が大きくなるためです。

Q.

同一幹線につながる誘導電動機は、短絡電流にどう影響するか。

短絡直後の短い間だけ、慣性で回り続ける電動機が発電機として働き、短絡点へ電流を送ります。その分だけ短絡電流は瞬間的に大きくなります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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