令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.73は、照明器具の取付又は照明器具への配線に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、ライティングダクトの支持点間の距離を覚えているかを問うものです。2m以下と定められています。
3mでは間隔が広すぎます。
正解:選択肢2(支持点間の距離を3mとした)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 断熱材の天井にS形埋込み形照明器具 | 断熱施工用。適当 |
| 2 | 支持点間の距離を3m | 2m以下。不適当 |
| 3 | 固定II型の開口部を横向きに施設 | 固定II型は横向き可。適当 |
| 4 | LED制御装置を造営材から2cm離す | 1cm以上。適当 |
不適当なのは選択肢2です。
引っかけの核心は、3mという数字が他の配線材料の支持間隔で見かけるので、通してしまうところです。ライティングダクトは2m以下です。
ライティングダクトは、細長い溝の中に導体が走っていて、好きな位置に照明器具を差し込めるものです。器具を後から動かせるのが利点ですが、そのぶん重さのかかる位置が変わります。
支持点の間隔が広いと、器具を集めて取り付けたときにたわみます。たわむと接続部に無理がかかり、接触が悪くなります。だから2m以下と決められています。
| ライティングダクトの施設 | 定め |
|---|---|
| 支持点間の距離 | 2m以下 |
| 開口部の向き | 下向きが原則。固定II型は横向きにもできる |
| 終端部 | エンドキャップで閉そくし、充電部を露出させない |
| 造営材の貫通 | 貫通させてはならない |
選択肢1のS形埋込み形照明器具は、断熱材を敷き詰めた天井に使うための器具です。S形のSは断熱施工の意味で、断熱材で囲まれても熱がこもらない構造になっています。ふつうの埋込み形を断熱材の中に入れると、熱がたまって火災の原因になります。
選択肢3の固定II型は、開口部を横に向けて使える形式のライティングダクトです。原則は下向きですが、この形式なら横向きでも充電部に触れにくい構造になっています。
選択肢4のLED制御装置は、器具の外に別置きすることがあります。その場合は堅ろうで耐火性のある外箱に収め、点検できる場所に置きます。造営材から1cm以上離す規定があるので、2cmは満たしています。熱がこもらないようにするためです。
ライティングダクトの支持点間の距離は何m以下か。
2m以下です。器具を集めて取り付けたときにたわむと、接続部の接触が悪くなるためです。
断熱材を敷き詰めた天井にはどの照明器具を使うか。
S形埋込み形照明器具です。断熱材で囲まれても熱がこもらない構造になっています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月