令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.46は、排水設備に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、間接排水にする理由を分かっているかを問うものです。排水管を直接つなぐと、詰まったとき汚水が逆に上がってきます。
水飲み器は口に入る水なので、必ず間接排水にします。
正解:選択肢2(水飲み器の排水は間接排水としてはならない)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 伸頂通気管は直接外気に開放する | 空気を出入りさせる。適当 |
| 2 | 水飲み器は間接排水としてはならない | 逆。間接排水にする。不適当 |
| 3 | トラップを二重に設置してはならない | 流れが悪くなる。適当 |
| 4 | 雨水立て管を汚水排水管に連結しない | 逆流を防ぐ。適当 |
不適当なのは選択肢2です。
引っかけの核心は、間接排水という言葉が「わざわざ手間をかける悪い方法」に見えるところです。間接排水は汚染を防ぐための積極的な措置です。
間接排水とは、機器の排水管を排水管に直接つながず、いったん大気中に開放してから水受け容器に落とす方法です。間に空間があるので、排水管側が詰まっても汚水が機器へ戻れません。
| 排水の方式 | つなぎ方 | 詰まったとき |
|---|---|---|
| 間接排水 | 途中で切り、空間を空ける | 汚水が機器へ戻らない |
| 直接排水 | 排水管に直結 | 汚水が機器側へ逆流するおそれがある |
間接排水にするのは、口に入るものや、人の健康にかかわるものを扱う機器です。水飲み器のほか、冷蔵庫や製氷機、食器洗浄機、給湯器、消毒器などが該当します。
水飲み器で汚水が逆流したら、そのまま人が飲むことになります。「間接排水としてはならない」ではなく「間接排水としなければならない」が正しい向きです。
選択肢1の伸頂通気管は、排水立て管をそのまま屋上まで伸ばして大気に開放したものです。排水が流れると管の中の空気が押されたり引かれたりするので、空気の出入り口がないと封水が吸い出されます。だから直接外気に開放します。
選択肢3の二重トラップは、1つの器具の排水経路にトラップが2つある状態です。トラップとトラップの間の空気が閉じ込められ、逃げ場がないので排水が流れにくくなります。禁止されています。
選択肢4は、雨水と汚水を分ける考え方です。雨水立て管を汚水排水管につなぐと、大雨のときに汚水が雨水側へ押し戻され、屋上や樋からあふれるおそれがあります。合流させる場合も、屋外の排水ますで合わせます。
水飲み器の排水を間接排水にするのはなぜか。
排水管が詰まったときに汚水が逆流して、飲む水を汚すのを防ぐためです。途中に空間を設けて縁を切ります。
二重トラップが禁止されるのはなぜか。
2つのトラップの間の空気に逃げ場がなくなり、排水が流れにくくなるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月