令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.46は、高置水槽方式の飲料用受水槽に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、建築基準法施行令第129条の2の5の委任を受けた昭和50年建設省告示第1597号が定める、飲料用受水槽まわりの決まりを問うものです。引っかけの核心はオーバーフロー管を排水管につないでよいかで、同告示は水抜管とオーバーフロー管を「直接連結しないこと」と名指しで挙げています。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説(根拠) |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 底に勾配を付けると水と沈殿物が一点に集まって抜ける(告示 第一 二 イ(5)) |
| 2 | ×(誤り) | オーバーフロー管は排水管に直接連結しない(告示 第二 一 ロ(4)) |
| 3 | ○(正しい) | マンホールは直径60cm以上の円が内接(告示 第一 二 イ(4)(ろ)) |
| 4 | ○(正しい) | 第三者が開けられない状態にする。施錠はその手段 |
選択肢2は告示が名指しで禁じている接続です。
オーバーフロー管は、給水が止まらないなどの理由で受水槽の水位が上がりすぎたとき、あふれた水を外へ逃がす管です。使うのはあふれたときだけなので、ふだんは空の管が受水槽の中とつながったままになります。
この管を排水管に直結すると、排水がつまったり満水になったりしたときに、汚水が管をさかのぼって飲み水の槽へ入ります。だから昭和50年建設省告示第1597号 第二 一 ロは、排水管に「次に掲げる管に直接連結しないこと」として、その(4)に「給水タンク等の水抜管及びオーバーフロー管」を挙げています。排水口の上に空間をあけて落とす間接排水にします。
問題文は「害虫が侵入しないように」を理由にしていますが、害虫を止めるのは管の先に付ける防虫網であって、排水管への直結ではありません。目的は正しいのに手段が逆という組み立てです。
受水槽のオーバーフロー管を排水管に直結してはいけないのはなぜか。
排水がつまったり満水になったりしたときに、汚水が管をさかのぼって飲み水の槽へ入るためです。昭和50年建設省告示第1597号 第二 一 ロ(4)が、水抜管とオーバーフロー管を排水管に直接連結しないことと定めています。
給水タンク等に設けるマンホールの大きさはどう定められているか。
直径60cm以上の円が内接することができるものとされています(昭和50年建設省告示第1597号 第一 二 イ(4)(ろ))。ただし外部から保守点検を容易かつ安全に行える小規模なものは除かれます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月