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令和6年度 1級電気工事施工管理技士 No.44を解説、CSMAは順番待ちの決め方

令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.44は、無線LANに用いられる技術に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、CSMA/CAが何を決めるものかを分かっているかを問うものです。CSMA/CAは、誰がいつ電波を出すかという順番を決める方式です

ネットワークを識別するのはSSIDです。

正解:選択肢2(CSMA/CAはネットワークを識別する規格)

各選択肢の正誤

選択肢 用語と説明 解説
1 OFDM=変調方式の一つ 直交周波数分割多重。適当
2 CSMA/CA=ネットワークを識別する規格 アクセス制御方式。不適当
3 WPA=セキュリティの規格 暗号化と認証。適当
4 MIMO=複数アンテナで同時送受信 速度を上げる技術。適当

不適当なのは選択肢2です。

選択肢2のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、略語がどれも見慣れないので、説明の中身だけでは判断しにくいところです。略語を英語に戻すと、何をするものかが分かります。

CSMA/CAはCarrier Sense Multiple Access with Collision Avoidanceの略です。日本語では搬送波感知多重アクセス/衝突回避といいます。Carrier Sense=電波が出ているかを聴く、Collision Avoidance=ぶつからないように避けるという意味です。

意味するはたらき
Carrier Sense 送る前に、ほかの端末が電波を出していないか確かめる
Multiple Access 1つの電波の帯域を複数の端末で共用する
Collision Avoidance ばらばらの待ち時間を置いてから送り、同時送信を避ける

無線では、自分が送っている最中に他人の電波を聴き取れません。だから有線のように衝突を検出して止めるのではなく、そもそもぶつからないように待ちます。有線LANのCSMA/CDのCDは Collision Detection(衝突検出)で、こちらは起きてから対処します。

一方、ネットワークを識別するのはSSID(またはESSID)です。アクセスポイントに付ける名前で、端末はこの名前を見てどのネットワークにつなぐかを選びます。CSMA/CAとは役目がまったく違います。

選択肢1のOFDMはOrthogonal Frequency Division Multiplexingの略で、直交周波数分割多重といいます。電波の帯域を細かい搬送波にたくさん分け、それぞれに少しずつデータを載せます。1本あたりの速度が遅くなるので、反射して遅れて届いた電波の影響を受けにくくなります。

選択肢3のWPAはWi-Fi Protected Accessの略で、通信の暗号化と接続する端末の認証を行う規格です。古いWEPの弱点を補うために作られ、WPA2、WPA3と改良されてきました

選択肢4のMIMOはMultiple Input Multiple Outputの略です。送信側と受信側の両方に複数のアンテナを置き、同じ周波数で別々のデータを同時に送ります。アンテナの数を増やすほど速度が上がります。

覚え方

  • CSMA/CAは順番の決め方。ネットワークの名前はSSID
  • 無線はCA(衝突回避)、有線はCD(衝突検出)
  • OFDM=変調、WPA=セキュリティ、MIMO=複数アンテナで速度を上げる

理解度チェック

Q.

CSMA/CAは何をする方式か。

送る前に電波が出ていないか確かめ、待ち時間を置いてから送ることで同時送信を避けるアクセス制御方式です。

Q.

無線LANでネットワークを識別するのは何か。

SSID(ESSID)です。アクセスポイントに付けた名前で、端末はこれを見て接続先を選びます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」「同 正答肢」
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