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令和5年度 1級電気工事施工管理技士 No.90を解説、推進者は50人に届かない現場

令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.90は、常時50人以上の労働者を使用する建設業の事業場において、選任しなければならない者または設けなければならない委員会として、「労働安全衛生法」上、定められていないものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、安全衛生推進者を置く事業場の規模を分かっているかを問うものです。推進者は50人未満の事業場に置くもので、50人以上では出てきません

規模の下の側の役職です。

正解:選択肢2(安全衛生推進者)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 産業医 定められている。50人以上で選任
2 安全衛生推進者 定められていない。10人以上50人未満
3 衛生管理者 定められている。50人以上で選任
4 安全衛生委員会 定められている。両委員会に代えて設置できる

定められていないのは選択肢2です。

選択肢2のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、安全衛生推進者という名前が安全管理者や衛生管理者と似ていて、上位互換のように見えるところです。推進者は安全管理者も衛生管理者も置かない小さな事業場のために用意された役職です。

事業場の規模 置く人 委員会
10人未満
10人以上50人未満 安全衛生推進者
50人以上 安全管理者・衛生管理者・産業医 安全委員会・衛生委員会(または安全衛生委員会)
100人以上 総括安全衛生管理者を追加 同上

条文の書き方がそのまま答えになっています。安全衛生推進者の条は安全管理者を選任すべき事業場及び衛生管理者を選任すべき事業場以外の事業場を対象と定めています。

つまり50人以上の事業場は、はじめから対象から外されています。50人以上と50人未満で人が入れ替わる形です。

この問題は同じ形で繰り返し出ています。

出題 公表正答 その番号の選択肢
平成26年度 1級 No.90 1 安全衛生推進者
平成29年度 1級 No.90 1 安全衛生推進者
令和元年度 1級 No.90 1 安全衛生推進者
令和3年度 1級 No.90 1 安全衛生推進者
令和7年度 1級 No.87 4 安全衛生推進者

5年度分すべてで答えは安全衛生推進者です。並べる相手(産業医・衛生管理者・安全委員会・衛生委員会)が入れ替わるだけで、抜かれる1つは変わりません。

2級の試験では逆向きに問われます。令和8年度 2級 No.59や平成30年度 2級 No.61では、常時10人以上50人未満の事業場において選任しなければならないが正しい肢として置かれていました。

選択肢4の安全衛生委員会は、安全委員会と衛生委員会の両方を設けなければならないときに、それぞれの設置に代えて1つにまとめられるものです。建設業の50人以上はこれにあたります。

覚え方

  • 安全衛生推進者は10人以上50人未満。50人以上の設問に出てきたら、それが答え
  • 条文が安全管理者・衛生管理者を選任すべき事業場以外と書いている
  • 50人以上=安全管理者・衛生管理者・産業医と委員会。100人以上で総括安全衛生管理者が加わる

理解度チェック

Q.

安全衛生推進者を選任するのはどの規模の事業場か。

常時10人以上50人未満の労働者を使用する事業場です。安全管理者・衛生管理者を選任すべき事業場以外が対象と条文が定めています。

Q.

安全衛生委員会はどんなときに設置できるか。

安全委員会と衛生委員会の両方を設けなければならないときに、それぞれの設置に代えて設置できます。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」「同 正答肢」
  • 同「平成26年度」No.90、「平成29年度」No.90、「令和元年度」No.90、「令和3年度」No.90、「令和7年度」No.87、および各年度の正答肢
  • 同「令和8年度 2級 第一次検定問題」No.59、「平成30年度 2級」No.61、および各年度の正答肢
  • 労働安全衛生法 第11条第1項、第12条第1項、第12条の2、第13条第1項、第17条、第18条、第19条
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