令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.88は、危険物の貯蔵及び取扱いの制限等における指定数量に関する記述として、「消防法」上、誤っているものを選ぶ問題です。
この問題は、少量危険物の下限がいくつかを分かっているかを問うものです。指定数量の5分の1以上、指定数量未満が少量危険物です。
2分の1ではありません。
正解:選択肢2(指定数量の二分の一以上とした記述)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 指定数量は政令で定める数量 | 正しい。危険性を勘案して政令で定める |
| 2 | 少量危険物は指定数量の2分の1以上 | 誤り。5分の1以上 |
| 3 | 軽油の指定数量は1,000L | 正しい。第4類 第2石油類の非水溶性液体 |
| 4 | 指定数量以上は貯蔵所以外で貯蔵しない | 正しい。第10条第1項 |
誤りは選択肢2です。
引っかけの核心は、2分の1も5分の1も分数で、どちらだったか思い出せないところです。少量危険物の下限は指定数量の5分の1です。
| 量 | 呼び方 | 規制 |
|---|---|---|
| 指定数量の5分の1未満 | - | 条例の対象外(届出も不要) |
| 5分の1以上・指定数量未満 | 少量危険物 | 市町村の火災予防条例。消防署長への届出 |
| 指定数量以上 | 危険物 | 消防法。製造所・貯蔵所・取扱所の許可 |
消防法は指定数量以上を法で直接しばり、指定数量未満は市町村条例に委ねるという組み立てです。第9条の4が「市町村条例でこれを定める」と書いています。
その条例のほうで、指定数量の5分の1以上指定数量未満を少量危険物と呼び、届出を求めています。大阪市火災予防条例なら第60条がこれにあたります。
選択肢3の軽油は第4類の第2石油類・非水溶性液体で、指定数量は1,000Lです。数字を1つだけ覚えるなら、現場で扱う機会の多い軽油の1,000Lが使いやすいところです。
| 品名(第4類) | 性質 | 指定数量 |
|---|---|---|
| 第1石油類(ガソリンなど) | 非水溶性液体 | 200L |
| 第2石油類(軽油・灯油など) | 非水溶性液体 | 1,000L |
| 第3石油類(重油など) | 非水溶性液体 | 2,000L |
非常用発電機の燃料タンクを扱うときに、この数字が効いてきます。軽油を1,000L以上ためるなら、消防法の許可が要る貯蔵所になります。
選択肢4は、指定数量以上の危険物を貯蔵所以外の場所で貯蔵してはならないという定めです。ただし所轄消防長または消防署長の承認を受けて10日以内の期間なら、仮に貯蔵できます。この問題文はその例外を除いた前提で聞いています。
少量危険物とはどの範囲の量をいうか。
指定数量の5分の1以上で、指定数量未満の危険物です。市町村の火災予防条例で規制され、消防署長への届出が必要です。
軽油の指定数量はいくらか。
1,000Lです。第4類の第2石油類・非水溶性液体にあたります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月