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令和5年度 1級電気工事施工管理技士 No.78を解説、車が通る高さを考える

令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.78は、建築物の屋内駐車場の車路管制設備に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、車路の上に付ける器具の高さを分かっているかを問うものです。2.1mでは車が当たります

信号灯は車の高さを超えた位置に付けます。

正解:選択肢3(信号灯の高さを器具下端で2.1m)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 ループコイルと鉄筋の離隔を0.05m 50mm程度離す。適当
2 検知器までの配線の長さを15m 短く抑える。適当
3 信号灯の高さを器具下端で2.1m 低すぎる。不適当
4 壁掛形発券器の発券口を1.2m 運転席から手が届く。適当

不適当なのは選択肢3です。

選択肢3のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、2.1mが人の背丈より高く、通路の器具としては十分に見えるところです。ここを通るのは人ではなく車です。

通るもの おおよその高さ 2.1mだと
乗用車 1.5m前後 通れる
ワンボックス・ルーフキャリア付き 2.1m前後 器具に当たる

屋内駐車場の車路には、通行できる車高の制限が表示されています。そこを通れる車は当然入ってくるので、器具はその高さより上に付けなければなりません。

この論点は2つの年度で確定しています。

出題 書かれた高さ 公表正答
平成28年度 1級 No.66 器具下端で2.1m 3。この肢が不適当
平成30年度 1級 No.66 器具下端で2.1m 4。この肢が不適当

どちらもこの令和5年度の選択肢3と同じ文で、公表正答になっています。選択肢の番号だけが変わっています。

選択肢4の発券器は、逆に低く付けます。運転席に座ったまま手を伸ばして届く高さが要るためです。1.2mは車の窓の位置に合います。

機器 高さの考え方 狙い
信号灯 車高より上 ぶつけない。かつ運転席から見える
発券器 窓の高さ 座ったまま手が届く

選択肢1のループコイルは、床に埋めて車を検知するコイルです。

金属が近くにあるとコイルのインダクタンスが変わって誤検知します。だから鉄筋から離して埋めます。

選択肢2の配線の長さは、検知の感度に関わります。配線が長いとその分の静電容量やインダクタンスが加わり、車が乗ったときの変化が相対的に小さくなります。

ループコイル式検知器はコイルのインダクタンスのわずかな変化を見る方式なので、配線は短く抑えます。

覚え方

  • 車路の上の器具は車高より上。2.1mでは背の高い車が当たる
  • 発券器は逆に運転席から手が届く1.2m
  • ループコイルは鉄筋から離し、検知器までの配線は短くする

理解度チェック

Q.

車路上の信号灯を2.1mに付けると何が起きるか。

ワンボックスやルーフキャリア付きの車が器具に当たります。車路の車高制限を通れる車が入ってくるので、それより上に付けます。

Q.

ループコイルを鉄筋から離して埋めるのはなぜか。

近くに金属があるとコイルのインダクタンスが変わり、車の検知を誤るためです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」「同 正答肢」
  • 同「平成28年度 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験問題」No.66、「同 正答肢」
  • 同「平成30年度 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験問題」No.66、「同 正答肢」
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