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令和5年度 1級電気工事施工管理技士 No.72を解説、さくは1.1m以上

令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.72は、屋外に設置するキュービクル式高圧受電設備に関する記述として、「高圧受電設備規程」上、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、墜落防止のさくに必要な高さを覚えているかを問うものです。さくを設けるなら1.1m以上が必要です

0.9mでは足りません。

正解:選択肢2(高さ0.9mのさくを設けた)

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 保守点検用の通路を幅0.8mで確保 0.8m以上が基準。適当
2 高さ0.9mのさくを設けた 1.1m以上が必要。不適当
3 前面の基礎に足場スペースを設けた 扉を開けて作業する。適当
4 基礎の開口部に網を設けた 小動物の侵入を防ぐ。適当

不適当なのは選択肢2です。

選択肢2のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、0.9mが腰の高さぐらいで、さくとしてそれらしく感じられるところです。屋上の端に立つさくは、身を乗り出しても落ちない高さが求められます。

条件 求められること
建物の端からの距離が確保できる さくは不要
距離が足りない 高さ1.1m以上のさく等を設ける

キュービクルの点検では、保守員が屋上でキュービクルの周りを回ります。屋上の端が近ければ、そこから落ちる危険があります。

1.1mという値は、建築基準法で屋上の手すりに求められる高さと同じです。人が寄りかかっても越えない高さとして定められています。

選択肢1の通路幅0.8mは、保守員が通るための寸法です。

項目 寸法 理由
保守点検用の通路幅 0.8m以上 工具を持った人が安全に通れる

0.8mちょうどは「以上」に含まれるので、全面にわたり確保していれば基準を満たします

選択肢3の足場スペースは、扉を開けて中を点検するための場所です。基礎の前面が狭いと、扉を開けたときに立つ場所がありません

キュービクルは基礎の上に据えるので、基礎そのものを前へ張り出させて足場にします

選択肢4の網は、小動物の侵入を防ぐためです。基礎には配線を通す開口部があり、そこから入られると充電部に触れて短絡・地絡を起こします

侵入するもの 起きること
ねずみ・へび・小鳥 充電部にまたがって短絡を起こす。停電や機器の焼損につながる

電気設備の事故の原因として実際に起きているので、開口部をふさぐのは基本的な措置です。

覚え方

  • 墜落防止のさくは1.1m以上。0.9mでは足りない
  • 保守点検用の通路幅は0.8m以上
  • 基礎の開口部は網でふさぐ。小動物の侵入が事故の原因になる

理解度チェック

Q.

屋上にキュービクルを設置するとき、墜落防止のさくの高さは。

1.1m以上です。0.9mでは足りません。建物の端から十分な距離を確保できる場合はさく自体が不要になります。

Q.

基礎の開口部に網を設けるのはなぜか。

ねずみなどの小動物が侵入して充電部にまたがり、短絡や地絡を起こすのを防ぐためです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」「同 正答肢」
  • 高圧受電設備規程 1130-2(キュービクル式受電設備の施設)
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