令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.56は、電話・情報設備に用いる中間配線盤の図記号として、「日本産業規格(JIS)」上、正しいものを選ぶ問題です。
この問題は、略号のもとの英語を知っているかを問うものです。IDFのIはIntermediate(中間の)です。
DFは配線盤を表します。
正解:選択肢2(IDF)
| 選択肢 | 図記号 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | RT | ルータ。不適当 |
| 2 | IDF | 中間配線盤。正しい |
| 3 | DSU | 回線終端装置。不適当 |
| 4 | ATT | 減衰器。不適当 |
正しいのは選択肢2です。
引っかけの核心は、4つとも電話・情報設備に実在する略号なので、消去法が使いにくいところです。もとの英語を分解すれば見分けられます。
IDFの分解
Intermediate(中間の) + Distributing Frame(配線盤)
= 中間配線盤
DF(Distributing Frame)が配線盤を表す部分です。頭の1文字で、どの位置の配線盤かが決まります。
| 略号 | もとの英語 | 位置と役目 |
|---|---|---|
| MDF | Main Distributing Frame | 主配線盤。建物の引込口に1つ置く |
| IDF | Intermediate Distributing Frame | 中間配線盤。各階などに置く |
建物の中の配線は、まずMDFで外の回線を受けます。そこから各階のIDFへ幹線を送り、IDFから先はその階の各部屋へ分けていきます。
途中にIDFを置くのは、全部の回線をMDFから1本ずつ引くと配線が膨大になるからです。階ごとにまとめれば、幹線は太いケーブル1本で済みます。
選択肢1のRTは、Router(ルータ)です。ネットワークどうしをつなぎ、宛先を見てデータの行き先を決めます。配線を物理的に分ける配線盤とは役目が違います。
選択肢3のDSUは、Digital Service Unitです。通信事業者の回線と建物内の機器の境目に置く装置で、回線終端装置と呼ばれます。
選択肢4のATTは、Attenuator(減衰器)です。信号が強すぎるときにわざと弱めて適正なレベルに合わせます。テレビ共同受信設備などで使います。
| 略号 | もとの英語 | 分類 |
|---|---|---|
| RT | Router | 通信機器 |
| DSU | Digital Service Unit | 回線終端装置 |
| ATT | Attenuator | 減衰器 |
略号の問題は、日本語の名前を英語に戻してみると手がかりが得られます。中間=Intermediate、主=Main、配線盤=Distributing Frameです。
IDFとMDFの違いは何か。
MDFは主配線盤で建物の引込口に1つ置くもの、IDFは中間配線盤で各階などに置いてその階の各部屋へ分けるものです。
建物の中間にIDFを置くのはなぜか。
全回線をMDFから1本ずつ引くと配線が膨大になるためです。階ごとにまとめれば幹線は太いケーブル1本で済みます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月