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令和5年度 1級電気工事施工管理技士 No.50を解説、粒度は持ち帰ってふるう

令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.50は、土質調査においてボーリング孔を利用して行う原位置試験として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、現地でしかできないか、持ち帰ってもできるかで分けられるかを問うものです。粒度試験は土を持ち帰ってふるいにかける室内試験です

孔の中で行うものではありません。

正解:選択肢1(粒度試験)

各選択肢の正誤

選択肢 試験 解説
1 粒度試験 室内試験。不適当
2 現場透水試験 孔の水位変化を測る。原位置試験
3 孔内載荷試験 孔壁を押し広げる。原位置試験
4 標準貫入試験 孔底で打撃する。原位置試験

不適当なのは選択肢1です。

選択肢1のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、粒度試験がボーリングで採った土を使う試験なので、ボーリングと結びついて見えるところです。ボーリングで採るところまでが現地で、試験そのものは持ち帰って行います。

区分 どこで行うか
原位置試験 現地の地盤そのもの 標準貫入試験・現場透水試験・孔内載荷試験・平板載荷試験
室内試験 試料を持ち帰って 粒度試験・含水比試験・せん断試験・圧密試験

粒度試験は、土をふるいにかけて粒の大きさごとの割合を調べます。ふるいの目を通る量を量る作業なので、現地の孔の中ではできません。

この試験から求めるのが均等係数です。平成29年度 1級 No.51と平成26年度 1級 No.51は、どちらも「粒度試験=均等係数」を正しい組合せとして置き、公表正答は別の肢でした。

平成29年度の正答は4で、そこは「透水試験=含水比」でした。平成26年度の正答は1で、そこは「標準貫入試験=コーン指数」でした。標準貫入試験から求めるのはN値です。

選択肢4の標準貫入試験は、原位置試験の代表です。

標準貫入試験

質量63.5kgのハンマを76cmの高さから自由落下させる

サンプラーを30cm打ち込むのに要した打撃回数がN値

N値はその深さの地盤の締まり具合を表します。孔の底で行うので、地盤を乱さずに強さを測れます。

選択肢2の現場透水試験は、ボーリング孔に水を入れたり汲み出したりして水位が戻る速さから透水係数を求めます。地盤の中の水の通りやすさは、現地の状態でなければ測れません。

選択肢3の孔内載荷試験は、孔の中でゴム袋などを膨らませて孔の壁を横に押し広げ、圧力と変形量の関係を測ります。地盤の変形しにくさ(変形係数)が分かります。

試験 求められるもの
標準貫入試験 N値
現場透水試験 透水係数
孔内載荷試験 変形係数
粒度試験 均等係数

3つの原位置試験に共通するのは、地盤をその場の状態のまま調べていることです。土を掘り出して運べば締まり具合も水の通り道も変わってしまうので、現地で測る意味があります。

覚え方

  • 粒度はふるいにかける作業。現地の孔ではできない
  • 原位置試験は地盤を乱さないまま測るもの。運べば値が変わる
  • 標準貫入=N値、現場透水=透水係数、孔内載荷=変形係数、粒度=均等係数

理解度チェック

Q.

粒度試験が原位置試験に当たらないのはなぜか。

採取した土をふるいにかけて粒の大きさごとの割合を調べる試験で、持ち帰って行う室内試験だからです。

Q.

標準貫入試験のN値とは何か。

質量63.5kgのハンマを76cmから自由落下させ、サンプラーを30cm打ち込むのに要した打撃回数です。地盤の締まり具合を表します。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」「同 正答肢」
  • 同「平成29年度 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験問題」No.51、「同 正答肢」
  • JIS A 1219:2013「標準貫入試験方法」
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