令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.51は、建設工事において使用する掘削機械に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、バケットが腕に付いているか、ロープで吊られているかで見分けられるかを問うものです。ロープで吊る方式は押し付ける力が出せないので、かたい地盤には向きません。
ドラグラインは軟らかい地盤用です。
正解:選択肢4(ドラグラインはかたい地盤の掘削に適している)
| 選択肢 | 機械 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | バックホウは低い場所 | 手前へ引く動き。適当 |
| 2 | ローディングショベルは高い場所 | 前へ押し上げる動き。適当 |
| 3 | クラムシェルは狭く深い場所 | 開閉式バケットで真下へ。適当 |
| 4 | ドラグラインはかたい地盤 | 軟らかい地盤向き。不適当 |
不適当なのは選択肢4です。
引っかけの核心は、機械の説明部分(ワイヤロープで吊り下げたバケットを手前に引きよせる)が正しいので、最後の一言まで正しく見えてしまうところです。
掘削機械は、バケットの支え方で2つに分かれます。
| 支え方 | 機械 | 掘る力 |
|---|---|---|
| 腕(アーム)に付いている | バックホウ・ローディングショベル | 油圧で押し付けられる。かたい地盤も掘れる |
| ワイヤロープで吊る | ドラグライン・クラムシェル | バケットの自重だけ。軟らかい地盤向き |
ロープは引くことはできても押すことができません。バケットを地面へ押し付ける力が出せないので、その重さで沈む分しか掘れません。
だからドラグラインとクラムシェルは、砂や軟らかい土を相手にします。かたい地盤を掘るなら、油圧シリンダで押し付けられるバックホウを使います。
ドラグラインの得意な場面は、機械から離れた場所です。
| 機械 | 得意な場所 | 例 |
|---|---|---|
| ドラグライン | 広くて浅い、機械から遠い場所 | 河川の砂利すくい、法面の整形 |
| クラムシェル | 狭くて深い場所 | 立坑、基礎の掘削 |
ドラグラインはバケットを遠くへ放り投げてから引き寄せるので、腕の長さを超えた範囲まで届きます。水中の掘削にも使えます。
選択肢1と2は、腕に付いた2種類の違いです。
| 機械 | バケットの向き | 掘る場所 |
|---|---|---|
| バックホウ | 手前を向く | 機械より低い場所。手前へ引いて掘る |
| ローディングショベル | 前を向く | 機械より高い場所。前へ押し上げて掘る |
バックホウは足元を掘るので、機械が掘った穴に落ちない位置に立てます。ローディングショベルは前方の山を削る形なので、逆に高い面を相手にします。
ドラグラインがかたい地盤に向かないのはなぜか。
バケットをワイヤロープで吊っているためです。ロープは引けても押せないので、バケットを地面に押し付ける力が出せません。
バックホウとローディングショベルの違いは何か。
バケットの向きです。バックホウは手前を向いていて機械より低い場所を、ローディングショベルは前を向いていて高い場所を掘ります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月