令和5年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.13は、屋内照明に関する記述として、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、色温度と光色の呼び名の対応を分かっているかを問うものです。涼色は5300K以上で、5300K未満ではありません。
色温度が高いほど青白く、低いほど赤みがかります。
正解:選択肢1(5300K未満が涼色)
| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 5300K未満は涼色 | 涼色は5300K以上。不適当 |
| 2 | 精密作業はRa 80以上が推奨 | JISの推奨値。適当 |
| 3 | 光度は単位立体角当たりの光束 | 定義のとおり。適当 |
| 4 | 直接グレアは不快グレアと減能グレア | 2つに分けられる。適当 |
不適当なのは選択肢1です。
引っかけの核心は、5300Kという境目の数字が実在するので、そこに付ける呼び名だけを入れ替えても気づきにくいところです。境目は正しく、「未満」と「以上」が逆になっています。
光色は、相関色温度で3つに分けます。
| 呼び名 | 相関色温度 | 見え方 |
|---|---|---|
| 暖色 | 3300K未満 | 赤みがかった色。電球色 |
| 中間色 | 3300K以上5300K未満 | 白色や温白色 |
| 涼色 | 5300K以上 | 青白い色。昼白色や昼光色 |
この問題文の「5300K未満」に当たるのは、暖色と中間色です。涼色ではありません。
同じ論点は令和元年度 1級 No.13にも出ています。そちらは選択肢1が「相関色温度3300K未満の光源の光色は、暖色系に分類される」で、公表正答は3(照度均斉度の定義)でした。つまり3300K未満=暖色が正しい肢として確定しています。
色温度は、黒体を熱したときに出る光の色で表す尺度です。低い温度では赤く、高い温度では青白くなります。感覚の「暖かい・涼しい」と数字の向きが逆になるので、そこが混乱の元になります。
選択肢2の平均演色評価数Raは、基準の光で見たときと比べて、色がどれだけ忠実に見えるかを100点満点で表した値です。精密な作業では80以上が推奨されます。
選択肢3の光度は、光源から特定の方向へ出る光の強さです。
光度の定義
光度 I = 光束 F ÷ 立体角 ω [cd]
ある方向の単位立体角あたりに出ていく光束の量
選択肢4のグレアは、まぶしさのことです。光源が視野に直接入る直接グレアと、机や画面に映り込む反射グレアに分けられ、直接グレアはさらに次の2つに分けます。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 不快グレア | 見えにくくはならないが不快に感じる |
| 減能グレア | 対象物が実際に見えにくくなる |
相関色温度が5300K以上の光色は何と呼ぶか。
涼色です。3300K未満が暖色、その間が中間色になります。
不快グレアと減能グレアの違いは何か。
不快グレアは見えにくくはならないが不快に感じるもの、減能グレアは対象物が実際に見えにくくなるものです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月