地質調査技士 独学ノート

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令和元年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.24を解説、第一種特定有害物質の性質

令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.24は、第一種特定有害物質の性質に関する問題です。この問題では、空欄を埋める組合せのうち最も適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

第一種特定有害物質は、揮発性有機化合物(VOC)です。テトラクロロエチレンやトリクロロエチレン、クロロエチレン(塩化ビニル)などが含まれます。

性質は、揮発しやすく、水に溶けにくく、土壌に吸着しにくく、粘性が低く、分解しにくいことです。

引っかけの核心は1点、健康リスクは地下水の飲用によるという経路です。第一種VOCは地中を通って地下水を汚し、その水を飲むことが健康リスクになります。

※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も適当な組合せ)

各選択肢の正誤

選択肢は、4つの空欄(A〜D)の組合せです。正しい中身は次のとおりで、これをすべて満たすのが選択肢4です。

空欄正しい中身
A(粘性)低い(水に溶けにくく、土壌に吸着しにくい)
B(分解)難い(分解しにくい=難分解性)
C(比重の例外)クロロエチレン(多くは水より重いが、これは気体で軽い)
D(健康リスクの経路)地下水の飲用

選択肢4が、この4つをすべて正しく組み合わせた記述です。選択肢1・2・3は、どれかを逆にした誤りの組合せです。

選択肢4のポイント(ここが正しい)

第一種VOCは、水に溶けにくく土壌に吸着しにくいので、粘性が低く、地中を通り抜けやすい物質です(A・B)。

比重は、テトラクロロエチレンなど多くが水より重く、地下深くまで浸透します。ただしクロロエチレン(塩化ビニル)は気体で軽く、比重の例外です(C)。

そして、地中を通って地下水を汚すため、健康リスクは地下水の飲用によります(D)。選択肢4はこの4つを正しく組み合わせています。

考え方をまとめます。

第一種VOCは揮発性で、水に溶けにくく吸着しにくいので、分解もされにくく地中を移動しやすい物質です。

だから地下水まで届いて汚染を広げ、その水を飲むことが健康リスクになります。土壌を直接口にする経路が主ではありません。

選択肢4が、第一種VOCの性質として最も適当です。第一種VOC=粘性低い・難分解・多くは水より重い・健康リスクは地下水の飲用と押さえます。

覚え方

  • 第一種VOC=揮発性・水に溶けにくい・粘性低い・難分解/健康リスクは地下水の飲用
  • 比重は多くが水より重い(DNAPL)。クロロエチレン(塩化ビニル)は気体で軽い例外
  • 地中を移動しやすく地下水を汚す→摂取経路は地下水の飲用(土壌の直接摂取ではない)
  • 第一種=VOC、第二種=重金属、第三種=農薬などと区別する

理解度チェック

問題:第一種特定有害物質(VOC)の健康リスクは、主に土壌を直接口にすることによる。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

第一種VOCは地中を移動して地下水を汚します。健康リスクは主に地下水の飲用によります。

問題:第一種VOCは、水に溶けにくく、分解しにくい性質をもつ。

〇か×か。

答えを見る

答え:

水に溶けにくく土壌に吸着しにくいので粘性が低く、難分解性で地中を移動しやすい物質です。

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出典・参考資料

  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
  • 環境省 土壌汚染対策法/第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)の性質・摂取経路に関する資料

※ 特定有害物質の分類・性質は、環境省・土壌汚染対策法の最新資料で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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