平成30年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.8を解説、四大公害と原因物質
平成30年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.8は、わが国の四大公害と主な原因物質の組合せに関する問題です。この問題では、4つの組合せのうち不適切なものを1つ選びます。
この問題のポイント
四大公害病は、水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜんそくです。それぞれの原因物質を正しく結びつけられるかが問われます。
引っかけの核心は、新潟水俣病の原因物質です。新潟水俣病は有機水銀が原因なのに、選択肢3は「有機りん」と結びつけています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(不適切な組合せ)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 公害 ⇔ 原因物質 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 水俣病 ⇔ 有機水銀 | ○ |
| 2 | イタイイタイ病 ⇔ カドミウム | ○ |
| 3 | 新潟水俣病 ⇔ 有機りん | ×(誤り) 正答。有機水銀 |
| 4 | 四日市ぜんそく ⇔ 硫黄酸化物 | ○ |
選択肢1・2・4は、公害と原因物質を正しく結びつけています。選択肢3だけが、原因物質を取り違えています。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
新潟水俣病(第二水俣病)は、阿賀野川に排出された有機水銀(メチル水銀)が魚介類に蓄積し、それを食べたことで起きた病気です。熊本の水俣病と同じ有機水銀が原因です。
選択肢3は「新潟水俣病 ⇔ 有機りん」としていますが、新潟水俣病の原因物質は有機水銀です。
有機りんではありません。
水俣病も新潟水俣病も有機水銀が原因、という点で結びつきます。
選択肢3は、四大公害と原因物質の組合せとして不適切です。新潟水俣病は有機水銀(有機りんではない)と押さえます。
覚え方
- 水俣病・新潟水俣病=有機水銀、イタイイタイ病=カドミウム、四日市ぜんそく=硫黄酸化物
- 水俣病と新潟水俣病は、どちらも有機水銀が原因
- 「新潟水俣病=有機りん」は原因物質を取り違えた引っかけ
理解度チェック
問題:新潟水俣病の主な原因物質は有機りんである。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
新潟水俣病の原因物質は有機水銀(メチル水銀)です。有機りんではありません。
問題:イタイイタイ病の主な原因物質はカドミウムである。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
イタイイタイ病はカドミウム、四日市ぜんそくは硫黄酸化物が原因です(選択肢2・4は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成30年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 四大公害病に関する資料(新潟水俣病=有機水銀(メチル水銀)、水俣病=有機水銀、イタイイタイ病=カドミウム、四日市ぜんそく=硫黄酸化物)
※ 四大公害の詳細は、環境省などの一次資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月