地質調査技士 独学ノート

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トップリングとは?岩盤が倒れ込む斜面変状〔岩盤クリープ〕

ちしつモグラ

ちしつモグラ

トップリングって、地すべりとどう違うの?流れ盤で起きるって覚えていいの?

この記事の要点

  • トップリングは、岩盤が節理や層理を境界に、斜面の前方へ倒れ込む(回転する)ように変形する現象。
  • 岩盤クリープによる変形構造の一つで、節理面などが発達した岩盤に見られる。
  • 斜面に沿ってまっすぐ滑り落ちる「流れ盤」の崩落とは別。流れ盤で顕著、とするのは誤り。

トップリングとは、岩盤が節理や層理を境界の面として、斜面の前方へ倒れ込む(回転する)ように変形する現象です。まるで衝立(ついたて)や壁が前へ倒れるような動きで、岩盤クリープ(岩盤がゆっくり変形する現象)の一つです。

トップリングのイラスト。急傾斜した節理・層理面を境にした岩柱が、下部を軸に斜面の前方へ回転して倒れ込む。上部の割れ目は開口する。斜面をまっすぐ滑る流れ盤とは別の、岩盤クリープの変形。
トップリングのイメージ。急傾斜した節理・層理面を境にした岩柱が、下部を軸に斜面の前方へ回転して倒れ込む(上部の割れ目は開口する)。岩盤クリープによる変形で、斜面をまっすぐ滑る流れ盤とは別。※説明用イラスト。

特徴:節理が発達した岩盤・開口

トップリングは、節理面などの面構造が発達した岩盤に特徴的に見られます。倒れ込む動きにともなって、地層の層理面や節理面が開口している(すき間があいている)ことが多いのも特徴です。

項目内容
動き斜面の前方へ倒れ込む(回転する)
分類岩盤クリープによる変形構造の一つ
地盤節理面などの面構造が発達した岩盤
割れ目層理面・節理面が開口していることが多い

過去問での問われ方:流れ盤ではない

トップリングは、その特徴の正誤で問われます。

引っかけの中心は「流れ盤斜面で顕著に見られる」とすることです。

トップリングは岩が前へ倒れ込む変形で、斜面に沿ってまっすぐ滑り落ちる流れ盤の崩落とは別のしくみなので、「流れ盤斜面で顕著」とするのは誤りです。

節理面などが発達した岩盤に見られる、層理面・節理面が開口している、岩盤クリープによる変形構造である、は正しい記述です。

斜面の動きの違いは地すべりの論点整理、割れ目は節理とはも参照してください。

まちがえやすい:トップリングと流れ盤の滑落

トップリングは岩が前へ倒れ込む(回転)変形です。

斜面に沿ってまっすぐ滑り落ちる流れ盤の崩落とは別のしくみ。

「流れ盤で顕著」と取り違えないようにします。

理解度チェック

問題:トップリングは、岩盤クリープによる変形構造の一つで、節理面などが発達した岩盤に見られる。

〇か×か。

答えを見る

答え:

岩盤が前へ倒れ込むように変形する岩盤クリープの一種で、層理面・節理面が開口していることが多いです。

問題:トップリングは、流れ盤斜面で顕著に見られる。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

トップリングは岩が前へ倒れ込む変形で、斜面に沿って滑り落ちる流れ盤の崩落とは別のしくみです。「流れ盤で顕著」とするのは誤りです。

トップリングは岩盤が前へ倒れ込む岩盤クリープ。流れ盤の滑落とは別

ここが出題の中心です。

出典・参考資料

  • トップリングの定義(岩塊や岩盤が鉛直方向にのびた節理や層理を境界面として側方に倒れ込む現象。流れ盤上の直線運動的な崩落とは異なる)。地質・斜面工学の一般知識。
  • 全地連 地質調査技士検定試験(岩盤に発生したトップリングの特徴に関する出題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。

※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の資料で確認してください。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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