令和4年度(2022年)2級土木施工管理技術検定 第一次検定(前期)No.33は、年少者の就業に関する問題です。4つの記述のうち、労働基準法上、正しいものを1つ選びます。
年少者の規定は、年齢の区切りと親権者の権限で組み立てられています。
問われるのは、満18才未満の者にさせてはならない業務があるかどうかです。
引っかけは、年齢の区切りをずらしたり、親権者の権限を打ち消したりする形で作られています。
※ 問題文そのものは、全国建設研修センターが公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(正しい記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| ⑴ 使用者は、児童が満15歳に達する日まで、児童を使用することはできない | ×(誤り) | 使用できないのは満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで。「満15歳に達する日まで」ではない |
| ⑵ 親権者は、労働契約が未成年者に不利であると認められる場合においても、労働契約を解除することはできない | ×(誤り) | 不利と認められる場合は将来に向かって解除できる |
| ⑶ 後見人は、未成年者の賃金を未成年者に代わって請求し受け取らなければならない | ×(誤り) | 未成年者は独立して賃金を請求できる。代わって受け取ってはならない |
| ⑷ 使用者は、満18才に満たない者に、運転中の機械や動力伝導装置の危険な部分の掃除、注油をさせてはならない | ○(正しい) | 年少者労働基準規則が定める危険有害業務の一つ |
運転中の機械や動力伝導装置に手を入れる作業は、巻き込まれれば重大な災害につながります。
労働基準法は、満18才に満たない者をこうした危険有害業務に就かせることを禁じています。
満18才に満たない者に、運転中の機械や動力伝導装置の危険な部分の掃除、注油をさせてはならないという⑷が正しい記述です。
残る3つは要件が動かされています。⑴は年齢の区切り、⑵は親権者の解除権、⑶は未成年者の賃金請求権が、それぞれ実際の条文と食い違います。
とくに⑶は、未成年者を保護するための規定を逆向きに書いた形になっています。
この問題に出た論点を、何を守るためかで並べると次のとおりです。
| 論点 | 決まり |
|---|---|
| 最低年齢 | 満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終了するまで使用できない |
| 危険有害業務 | 満18才未満は、運転中の機械の危険な部分の掃除・注油等に就かせてはならない |
| 労働契約の解除 | 未成年者に不利と認められる場合、親権者・後見人・行政官庁は将来に向かって解除できる |
| 賃金の請求 | 未成年者は独立して賃金を請求できる。親権者・後見人が代わって受け取ってはならない |
解除権は与え、賃金の代理受領は禁じるという形で、いずれも未成年者を守る向きに働きます。
問題:後見人は、未成年者の賃金を未成年者に代わって請求し受け取らなければならない。
〇か×か。
答え:×
未成年者は独立して賃金を請求できます。代わって受け取ってはなりません。
問題:使用者は、満18才に満たない者に、運転中の機械の危険な部分の掃除や注油をさせてはならない。
〇か×か。
答え:〇
年少者の危険有害業務の一つとして禁止されています。
> 令和4年度(前期)2級土木施工管理技士 第一次検定 過去問解説 一覧へ
出典・参考資料
※ 問題文は転載していません。年齢要件と禁止業務は最新の法令で確認してください。
このサイトについて